Snow Man、美しいハーモニーの秘密 「Secret Touch」Rec Ver.から9人の歌声の特徴を紐解く

 1stアルバム『Snow Mania S1』の売上が絶好調の中、はやくも12月1日に5thシングル『Secret Touch』をリリースするSnow Man。10月8日には、公式YouTubeチャンネルに「『Secret Touch』Rec Ver.」がアップされた。Snow Manといえば激しいダンスを踊りながらパフォーマンスをするイメージがあるが、「Secret Touch」のようなミディアムバラードもできることを示してくれている。多様な楽曲を歌唱できるのは、9人の個性あふれる歌声があるからこそ。実際、この映像を見ていると、彩り豊かな9人の歌声の特徴が見えてくる。

Snow Man「Secret Touch」Rec Ver.

 まずは、歌い出しを担当している目黒蓮。高音をやや切なく歌う感じが、彼がなにわ男子の道枝駿佑とW主演を務めているドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)の世界観とリンクしている。息を多めにすることで切なさを表現しているようだが、それでいて力強さも感じられる目黒らしい歌い方だ。そんな目黒に続くのは、ラウールの英語の囁き。ややハスキーな声で囁かれる言葉で、一気に楽曲に表情が付いている。一方で、少年っぽさが感じられるピュアな歌声も披露。この振り幅こそ、ラウールの強みだろう。

 そして、Aメロは渡辺翔太からスタート。さすがSnow Manのメインボーカルだけあり、安定している歌声だ。いい意味で肩の力が抜けており、リラックスして歌っているように見えるが、非常に丁寧で優しい声。ダンスナンバーの「EVOLUTION」やセクシーな「Sugar」と聴き比べると、狙った通りに歌声をコントロールしていることがわかり、彼のスキルの高さを実感することができる。続くのは語りかけるように歌う、向井康二。向井はややエッジの効いたザラッとした声が特徴的だ。温かさの中にも消えることがない個性があるからこそ、全員でユニゾンをした時も向井の声はわかりやすい。ある意味、Snow Manの歌を色づけているとも言えそうだ。

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