『ハーモニー・デイ』インタビュー
Morfonica、デビューから現在に至る激動の日々 コロナ禍の悔しさをバネに飛躍遂げたバンドとしての充実感
ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』第四のリアルバンド Morfonicaが、10月6日に3rdシングル『ハーモニー・デイ』をリリースした。
2020年3月にデビューしてから1年半、新型コロナウイルスの影響下の中で順風満帆な活動を行えない中ではあったものの、作品やライブを通して着実に人気を拡大しているMorfonica。人と人との繋がりをテーマとした表題曲「ハーモニー・デイ」は、そんな逆境に立ち向かってきたMorfonicaが歌うからこそ、より歌詞のメッセージが光る楽曲となった。
Morfonicaは、そんな紆余曲折の1年半をどのように駆け抜けてきたのか。10月から始まる初のZepp単独ツアーに向けて士気も高まる中、デビューから現在までの軌跡を振り返るとともに、メンバー個々の成長やバンドとしての充実について話を聞いた。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】
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私たちが頑張らないことにはバンドのレベルアップはない(直田)
ーーMorfonicaが活動をスタートさせてから約1年半が経ちましたね。
直田姫奈(以下、直田):あっという間な濃密すぎる時間でした。去年の富士急(2020年8月に富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催された『BanG Dream! 8th☆LIVE「夏の野外3DAYS」』。MorfonicaはDAY3に出演)でライブデビューして以降、『Cantabile』(2020年10月開催の1stワンマン)、『Astral Harmony』(今年2月に開催されたPoppin'Partyとのツーマンライブ)、『Andante』(今年5月開催の2ndワンマン)、『Mythology』(今年8月開催のBanG Dream! 9th☆LIVE『Mythology』)と、ありがたいことにたくさんのライブを経験させていただいたので、「え、まだ1年半しか経ってなかったんだ⁉」っていう感覚なんですよね(笑)。
ーー濃密な時間を過ごす中で、バンドとしての成長を実感することもありますか?
西尾夕香(以下、西尾):私はベース初心者だったし、元々アコースティックギターをやっていた直田さんはモニカ(Morfonicaの略称)をやることになってからエレキギターを始めたんですよ。バンド内にはmikaさんとAyasaさんというプロのミュージシャンもいるわけなので、それを心強く思いながらも、足を引っ張らないようにずっと頑張ってきた感覚はあって。今もそこに対してのプレッシャーは感じていますけど、でも最初の頃に比べたら、少しは自信を持てるようにはなってきている気がします。
直田:mikaさんとAyasaさんのレベルに追いつかなきゃっていう気持ちが強かったもんね。私たちがとにかく頑張らないことには、バンドとしてのレベルアップはないわけなので。おゆちゃん(西尾)とはそういうことをよく話してました。
mika:ほんとに2人はすごく頑張っていたと思いますよ。最初の頃、おゆちゃんに誘ってもらってリズム隊でスタジオ練習したこともあったよね。
西尾:あー、ありましたね。
mika:そういう陰での練習があったからこそ、ひなちゃん(直田)もおゆちゃんもビックリするくらいのペースでどんどん上手くなっていったんだと思う。
Ayasa:うん。モニカとしてやりたいことのイメージをしっかり持った2人だから、ほんとに上手になるのが早すぎて。「こんなに早く弾けるようになるものなの⁉」ってビックリしますよね。そんな2人からは私もたくさんの刺激をもらっています。
mika:演奏のアンサンブルに関しても、先回りしていろいろアイデアを出してくれますから。この1年半でバンド力はめちゃくちゃ上がったし、しっかりとMorfonicaのサウンドをみんなで作り上げることができるようになったと思います。
直田:ライブのパフォーマンスもすごくまとまってきてると思いますしね。活動をスタートさせてからは週1くらいのペースで顔を合わせているから、5人の仲がしっかり深まってるんですよ。ステージ上で、メンバー同士で目を合わせたときに、そういうまとまりみたいなものはすごく感じるかな。
mika:『Mythology』では、ライブ直前に内容をガラッと変えたんですよ。2日間あったので、DAY1とDAY2でまったく違うパフォーマンスをしようとなって。大変でしたが、ここまでに築いてきたチームワークがあったからこそ、そこにしっかり対応できたと思うんですよね。