古川毅、SUPER★DRAGONの活動指針となったアーティストを語りまくる 圧倒的なミクスチャー感覚を持った4組
■Kroi
僕と同世代のメンバーもいるバンドがこんなにすごいことをやっているんだって、ただただ興奮しているいちファン。同じようにステージに立つ者としては、彼らも“ミクスチャー”と掲げているとことにシンパシーを感じていますし、いつか共演することが目標です。
ソウルやR&B、ファンクやヒップホップ、ロックなどの要素を混ぜ合わせた音楽をやっていて、ラップも歌もアレンジもめちゃくちゃクオリティが高くて、なおかつすごくポップで親しみやすい。かと言って大衆的で聴きやすいものを作ろうとしているようには思えないところがカッコいいんですよね。今は音楽のスタイルも発信ツールもリスナーの趣味嗜好も多種多様で細分化されてきていて、昔のテレビほどの権威的なメディアもない。だからそれぞれがやりたいようにやれば……、とか強気なこと言ってますけど、やっぱりお茶の間の様子が気になって覗いたりもしちゃう(笑)。
そこでKroiの音楽を聴くと、メンバーそれぞれ、いろんな時代やジャンルを深堀りすることが好きで、互いに持ち寄った感覚を楽しみながら共有して自分たちのスタイルを作り上げていっている光景が浮かんでくるんですよね。過去に倣って最大公約数を獲りにいこうとしたサウンドやメロディじゃない。すごく自由で音楽とだけ向き合う純度が高いからこその、これからの時代に輝ける新しいポップセンスを持っているバンドだと思います。