古川毅、SUPER★DRAGONの活動指針となったアーティストを語りまくる 圧倒的なミクスチャー感覚を持った4組
■Linkin Park
僕が“ミクスチャーロック”という言葉を知ったのは2015年。SUPER★DRAGONに入ったタイミングです。当時はまだ15才だったから、「ミクスチャーユニットでいく」みたいなことを言われても「は?」って感じで(笑)。そこでちょっと調べてみるとグループに入る前から好きだったUVERworldやONE OK ROCKも、ミクスチャーロックの系譜にある音楽だと知ったんです。だったらなおさらちゃんと時代背景を理解しなきゃいけないと思って、まずは名前と数曲は知っていたLinkin Parkを掘り下げた時に衝撃を受けました。
Linkin Parkがメジャーデビューアルバム『Hybrid Theory』を出したのは、僕が生まれた2000年。もっとも影響を受けたアルバムは2003年の『METEORA』で、当時のことはまったく知らないんですけど、それでも00年代前半のロックの勢いみたいなものをビンビン感じましたし、なおかつ10年代に青春を過ごした自分から見ても“昔の音楽”だとはまったく思いませんでした。「『Easier To Run』みたいな曲やりてえ!ぜったいスパドラに合うでしょ!」とか「『Papercut』最高!」とか、まるで今起こっていることのように言ってましたから。
その印象は、あれから6年が経って、それなりにいろんな音楽を聴いてきた2021年現在もあまり変わらないんです。今の新しい曲と並べて聴いてみても、20年前に存在した音だけで構成されていることが具体的に見えるようになったぶん、「今だったらこうしたらおもしろいかも」と思うことはありますけど、決して古いとか過ぎた時代の音楽だとは感じない。それってすごいことですよね。最近はロック色の強い曲を出してなかったので、また90年代や00年代の空気を取り入れた、“今のSUPER★DRAGONのロック”を提案したいと思っています。