FUNKY MONKEY BΛBY’Sの音楽はなぜ心を打つのか? 力強いメッセージ性、顔ジャケ&MVの相乗効果を紐解く

ファンモンの音楽はなぜ心を打つのか?

 FUNKY MONKEY BΛBY’Sが、再始動後初となるシングル『エール』をリリースした。新たにファンキー加藤とモン吉の二人組ユニットとなった彼らが贈る本作表題曲は、2013年にリリースした「ありがとう」以来、実に8年ぶりの新曲。タイトルからもわかるとおり、「これぞ、ファンモン!」とも言うべき、熱いメッセージが込められた、ド直球の応援歌だ。しかし、“新生ファンモン”として初めての楽曲を発表するにあたっては、テーマをどうするか大いに悩んだとのことで、既定路線では決してなかったよう。その上で、応援ソングが音楽シーンから少なくなっていることに思いを馳せ、「ファンモンだからこそ歌うべき」と、かつての自身の代名詞に立ち返った。タイトルをそのものずばりの「エール」とした点についても、「退路を断つ思いで決めました」と、並々ならぬ覚悟をにじませる。

 2004年に結成後、2006年に「そのまんま東へ」でメジャーデビューしたFUNKY MONKEY BΛBY’S(当時はFUNKY MONKEY BABYS)。翌年リリースした4枚目のシングル『Lovin’ Life』の大ヒットを皮切りに、『告白』『ヒーロー』『あとひとつ』など、次々とヒットシングルを送り出し、アルバムではオリコンウィークリーランキングで3作連続1位を獲得。一躍国民的アーティストの仲間入りを果たす。しかし、2013年にメンバーのDJケミカルが引退することを機に解散。その後、ファンキー加藤とモン吉はそれぞれにソロ活動を展開する。そして迎えた今年3月、『音楽の日』(TBS系)で、一夜限りの復活をした際にふたりの中に再びともに活動したいという思いが芽生えたことが再始動のきっかけに。グループ名も表記を変え、新たな一歩を踏み出した。

FUNKY MONKEY BABYS 「Lovin’ Life」

 FUNKY MONKEY BΛBY’Sの魅力といえば、歌詞で描かれる力強いメッセージだろう。「ヒーロー」では働くお父さんの背中を押し、「あとひとつ」では夢を追いかける人を奮い立たせ、「ちっぽけな勇気」では諦めない強さを肯定する。説教じみることなく、伴走者のように聴き手の人生に寄り添う言葉に救われた人は多いはずだ。加えて一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディと熱いパフォーマンスも彼らの持ち味。クールでカッコつけることが良しとされる中、泥臭いほどのストレートさで、若者のみならず幅広い世代の心をつかんできた。

FUNKY MONKEY BABYS 「ヒーロー」
FUNKY MONKEY BABYS 「あとひとつ」
FUNKY MONKEY BABYS 「ちっぽけな勇気」

 そして、そんな彼らの楽曲を一層印象付けたのが、シングルのジャケットとMVだ。デビューシングル『そのまんま東へ』のジャケット写真に東国原英夫元宮崎県知事(当時そのまんま東氏) を起用して以降、彼らの作品といえば各界の有名人の顔ジャケが定番化。それに伴い、MVにもジャケ写の本人を起用したシリーズが続く。映像は歌詞になぞらえたストーリー仕立てとなっており、まるで1本のドラマのような完成度でたびたび話題にもなった。楽曲だけで完結せず、ジャケット写真とMVに地続きの表現を取り入れたことは、曲の世界観をより聴き手に意識させることにもつながったと言えよう。

FUNKY MONKEY BABYS 「そのまんま東へ」

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