オーイシマサヨシは人を楽しませるプロフェッショナルだ パシフィコ横浜と配信視聴者を魅了した『エンターテイナー』公演
後半は、大石が楽曲提供したテレビアニメ『枕男子』(TOKYO MX)の主題歌「枕男子」でスタート。続く「ぼうやの夢よ」では一人でギターの弾き語りを披露し、会場を優しく包み込むように歌った。一転して「英雄の歌」では壮大なサウンドを響かせる。神々しいライティングと、力強く会場へストレートに歌う姿には、今までのエンターテイメント性の高い演出とは打って変わって、“歌”にフォーカスしているようで引き込まれるものがあった。
「ロールプレイング」にてアイリッシュな雰囲気が漂うと、次の「君じゃなきゃダメみたい」では演奏の重厚感が増し、会場のボルテージはMAXヘ。オーイシの歌声も一段と迫力が増していく。この日は、金管隊の存在が“エンターテイナー”というライブテーマにマッチしていたように思う。もともとの楽曲の持つパワーに加え、気持ちがワクワクするようなパーティー感~祝祭感をバックの演奏陣に感じた。
アンコールは「学園天国」「ドラゴンエネルギー」「ようこそジャパリパークへ」を立て続けに歌い、畳み掛けていく。すべてを終えると、この日の主役を務めた“エンターテイナー”に惜しみない拍手が送られた。その間もバックのスクリーンには視聴者からのコメントがずっと流れている。彼のパフォーマンスに大満足の様子が視覚的にも見て取れた。
幅広い作曲力、どんな曲でも歌いこなす柔軟性、現地も配信視聴者もすべての人を楽しませるサービス精神、片時も飽きさせないトーク力……彼の持つ多面性、そしてあり余る才能が、2時間弱の間にぎゅっと凝縮された一夜であった。
■セットリスト
1. エンターテイナー
2. インパーフェクト
3. 世界が君を必要とする時が来たんだ
4. Hands
5. パワフルバディ
6. キンカンのうた2020
7. 沼
8. オトモダチフィルム
9. モラトリアムダンスフロア
10. 神或アルゴリズム(feat.りりあ。)
11. 楽園都市
12. 枕男子
13. ぼうやの夢よ
14. 英雄の歌
15. ロールプレイング
16. 君じゃなきゃダメみたい
17. 学園天国
18. ドラゴンエネルギー
19. ようこそジャパリパークへ