Hey! Say! JUMP、ENDRECHERI、L’Arc~en~Ciel、松下洸平、緑黄色社会……8月25日リリースより新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は8月25日リリース作品より、Hey! Say! JUMP『群青ランナウェイ』、ENDRECHERI『GO TO FUNK』、L’Arc~en~Ciel『ミライ』、松下洸平『つよがり』、緑黄色社会『LITMUS』の5作品をピックアップした。(編集部)

 前作シングル収録曲「Letter」では、DECO*27が楽曲提供をするなど、気鋭のボカロPとのタッグ路線を開拓しているHey! Say! JUMP。新曲「群青ランナウェイ」でも、村上蔵馬名義でボカロPとしても活動する、NEEのギターボーカル・くぅをプロデュースに迎えたファンクロックチューンを展開しており、特にサビでは、主旋律をかき消すように駆け足なカウンターメロディを挿入。“何をすればわからないから、もうどうにでもなれ”と自暴自棄になりそうな焦燥感や苛立ち、もはや偏屈にさえなりそうな愛情のぶつけどころのなさを表現するにあたり、今作でもまた“ボカロック”が長年をかけて培ってきたテーマ性と高い親和性を発揮したといえる。(一条)

Hey! Say! JUMP - 群青ランナウェイ [Official Music Video]

 毎年8月中旬を迎えるたびに、ENDRECHERIが『SUMMER SONIC 2018』に初登場した際、まだ彼の楽曲を知らなかっただろうその場の音楽ファンたちを、分厚いサウンドでブチ上げていた記憶が思い起こされる。そんな彼の新作『GO TO FUNK』は、“じりじり”というよりも、“じわじわ”と熱に打たれるような感覚をフルレングスで堪能できる一級品に。ブラスを強調した「ENDRECHERI Party」や、おそらく“sustainable”を彼なりに再解釈した「摩って舐る」といった、“濃い味”でファンクかつアーシーな楽曲もあれば、The Weeknd的な1980年代リバイバルの「愛を生きて」など、小洒落た楽曲も用意されている。相変わらず凄まじい作品を届けてくるスターなアーティストだ。(一条)

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