乃木坂46 賀喜遥香、グループ随一の歌唱力持つメンバーが初センターに 高山一実、掛橋沙耶香ら28thシングル注目ポイントを解説

 フロントメンバー5人に目を向けると、前作からポジションは変わっているが齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希、遠藤、賀喜とメンバー自体は変わっていないことに気づく。weiboでの誕生日前夜祭で「結構話しかけたりする」と賀喜をお気に入りのメンバーに挙げていた齋藤を隣に、2度の単独センターを経験してきた遠藤が次は賀喜を支える側となる。さらに、山下、与田とフロント全員がシングルセンターを経た乃木坂46の顔というのも盤石なフォーメーションであり、賀喜にとっては心強いことであろう。

 2列目のセンター真裏のポジションには、28thシングルを持って卒業する高山が据えられた。前作の松村然り、生駒里奈や若月佑美、堀未央奈に用意されてきた特別な意味を持つポジションである。これで高山は28枚目までの全シングルで選抜入りとなった唯一のメンバーに。賀喜を後ろから優しく支え、次のバトンを繋ぐのが高山の役割でもある。余談ではあるが、白石麻衣の「誕生日前日記念Live」にスペシャルゲストとして登場した秋元真夏は、最近、生田絵梨花の“ダル絡み”がさらにパワーアップしており、ポジション的に生田と秋元に挟まれている久保史緒里がその被害に遭っていることを明かしていた。

 3列目には2期生から北野日奈子、鈴木絢音の2名が選抜復帰。北野は25thシングル『しあわせの保護色』以来、鈴木は23rdシングル『Sing Out!』以来、実に2年ぶり3度目の選抜入りとなった。特に鈴木の「変わった自分を受け入れられるようになった」と、この2年での変化を語る嬉しそうな表情が印象的だった。『乃木坂工事中』を始め、また新たな鈴木の一面が多くの場所で見られることだろう。

 そして、4期生からは掛橋沙耶香が初の選抜入り。掛橋は自身のブログで、もうすぐ迎える加入から1000日の期間を振り返り「「茨の道」でした」と綴っている。「I see…」を筆頭に、4期生には5曲の期別楽曲が与えられており、掛橋も「図書室の君へ」でセンターを務めている。代々センターを飾ってきた遠藤、賀喜、早川聖来、田村真佑が先に選抜へと歩みを進めていく中、掛橋だけが取り残される厳しい現実が続いていた。だが、昨年は地元の岡山県を中心に事業を展開するSUENAGAグループのCMに単独出演が決まるなど徐々に脚光を浴び、『ノギザカスキッツ』や『乃木坂スター誕生!』での活躍を始め、再びあのキラキラとした笑顔を取り戻した印象だ。

 昨日、8月21日に結成10周年を迎えた乃木坂46。掛橋が『乃木坂工事中』で触れていたように、12月には新メンバーオーディションで選ばれた5期生が加入し、4期生も先輩メンバーとなる。おそらく、この28枚目が5期生加入前の最後のシングル。4期生がこれまでで最も多い7人が選抜に選ばれていること、そして賀喜が新センターを飾るのは、10周年の先の未来を作る挑戦と希望の意志だ。

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