三代目 J SOUL BROTHERS History 第6回 〜Year 2017〜
三代目 J SOUL BROTHERSの10周年を振り返る 第6回:前代未聞の東京ドーム10daysで快挙&ソロ活動もさらなる飛躍へ
また、8月19日公開の映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』、11月11日公開の映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』には、以前から『HiGH&LOW』シリーズに出演していたコブラ役の岩田、ダン役の山下、雨宮広斗役の登坂、ICE役のELLYに加えて、NAOTOがジェシー役、小林が九鬼源治役で出演するように。このシリーズでも、本人の性格を投影したような明るい関西人役がハマっていた山下は、3月スタートのドラマ『Love or Not』(フジテレビ系)でドラマ初主演の夢を叶え、自然体で親しみやすいキャラクターを武器に俳優やラジオパーソナリティとしても活躍。それでも、「これまで以上にエンターテインメントの可能性を広げるべく、何ができるのかって可能性を探るってことが、ひとつの夢です」(※4)と、2018年の展開を匂わせる。映画初主演を務めた『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年公開)で「第40回日本アカデミー賞」新人俳優賞・話題賞や「第26回日本映画批評家大賞」新人男優賞などを受賞した岩田も、俳優としての地盤を着実に固めていった。
その一方で、音楽活動に力を入れるメンバーもいる。以前から三代目 J SOUL BROTHERSだけでなく他のアーティストの楽曲にも参加していたELLYは、ソロアーティスト CRAZYBOYとしての活動を本格始動。2月24日に1st EP『NEOTOKYO EP』を配信リリースすると、同作が主要配信4サイトのウィークリーチャートで1位を獲得し、7月7日にリリースした2nd EP『NEOTOKYO II EP』も、iTunesの週間アルバムランキングなどで1位を獲得。親しみやすい“三代目 J SOUL BROTHERSのELLY”とは一線を画し、攻めのアーティスト像を提示したCRAZYBOYの音楽は、コアなヒップホップファンまでも唸らせた。そんな『NEOTOKYO EP』の収録曲「OZ Monster feat. OMI」にゲストボーカルとして参加した登坂は、7月27日に配信シングル「WASTED LOVE」でHIROOMI TOSAKA名義のソロプロジェクトを始動し、10月13日には第2弾となる配信シングル「DIAMOND SUNSET」をリリース。『NEOTOKYO II EP』の収録曲「No more cry feat. Ryuji Imaichi」にゲストボーカルとして参加した今市も、音楽番組『LOVE or NOT♪』(dTV/FOD)のMCを務めながら、2018年のソロプロジェクト始動に向けて準備を進めていた。
そして、9月16日からは『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017 "METROPOLIZ"』の続編となる、『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2017 "UNKNOWN METROPOLIZ"』がスタート。12月15~17日の福岡ヤフオク!ドーム(現福岡PayPayドーム)3daysでファイナルを迎えた同ツアーは、日本人アーティストとして前人未到となる東京ドーム公演10daysも行い、三代目 J SOUL BROTHERSは動員数や年間ドーム公演数で史上最多記録を樹立。「さすが三代目!」と思わせる圧倒的な規模もさることながら、ライブの内容も“METROPOLIZ”とはひと味違う仕上がりで観客を魅了した。コンセプチュアルでありながらも、アットホームな印象を与えた"METROPOLIZ"から一転、“UNKNOWN METROPOLIZ”では一人ひとりの個性にフィーチャーしたライブ作りで、7人の濃厚な人生を結び、スケールアップした未来へと観客を導いていく。その様子は、2017年を締め括るようにリリースされた、22ndシングル『J.S.B. HAPPINESS』(12月13日リリース)表題曲のMVとも重なった。自分だけの輝きを求めて勢いよく飛び出した7つの流星は、いつしか7つの大きな星となり、やがて壮大な宇宙へーー。世界中の人達と、音楽と笑顔で繋がれる日々を願いながら、三代目 J SOUL BROTHERSの2017年は暮れていったのだった。
※1:https://jsoulb.jp/discography/product/?id=1014593
※2:https://realsound.jp/2018/01/post-145416.html
※3:https://natalie.mu/eiga/news/226868
※4:https://www.tokyoheadline.com/385066/3/