EXILE、三代目JSB、DOBERMAN INFINITY、DEEP SQUAD……LDHアーティスト注目の夏ソング(前編)
EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEを筆頭に今や10代~40代までの幅広い世代と形態のグループが存在し、コンスタントに作品をリリースしているLDH。コロナ禍で規制の多い生活が続く2021年だが、そんな中でもLDHアーティスト達からは多種多様に夏の情景を映し出した良曲が出揃った。本稿では各グループからリリースされた/リリース予定の“夏ソング”を前編・後編に分けて紹介する。
EXILE「HAVANA LOVE」
7月1日に配信シングル曲としてリリースされた「HAVANA LOVE」は、キューバのハバナをイメージして作られた1曲。トロピカルな音色と、ポップで華やかなレゲエ調サウンドは適度に抜け感もあり、リズミカルで艶やかな歌声と合わさることで表現としての奥行きも感じられる。
新体制となって以降は直近の「One Nation」なども含め熱くアッパーなイメージを強めていたEXILEだが、サビのフレーズとダンスの振付が非常にキャッチーな今作では陽気な夏のひと時を軽やかに演出。架空の映画『HAVANA LOVE』の撮影現場という設定のMVでも、異国の雰囲気溢れるセットとともに笑顔満載のパフォーマンスが楽しめる。また、MVの他にもパフォーマー達によるソロ回しがフィーチャーされた「Director’s Cut」や「Behind The Scenes」など、関連動画も公式YouTubeで多数公開中だ。
DEEP SQUAD「Deja Vu」
昨年夏のデビューからコンスタントにリリースを続ける6人組ボーカル&コーラスグループ・DEEP SQUADからは、新曲「Deja Vu」が7月19日に配信された。複数のクリエイターとメンバーによるコライトで生まれた同曲は、メロウなサマーR&Bチューンとなっており、ミニマルなサウンドと6人の甘く爽やかな美声が心地良い空気を連れてきてくれる。リリースのたびに表現力が進化しているDEEP SQUADだが、今作では一際クールで洗練された魅力を発揮した。
MVも楽曲に合わせてウェットでラグジュアリーな雰囲気に演出されており、新たな挑戦となった。比嘉涼樹・杉山亮司のラップパートはハイライトの一つとなっており、必聴だ。
DOBERMAN INFINITY「夏化粧」
ことLDHにおいて、これだけ夏を盛り上げてくれるグループは他にいないだろう。1stシングル曲「SAY YEAH!!」から始まり「GA GA SUMMER」「DO PARTY」「SUPER BALL」など熱いサマーチューンを数々リリースしてきたDOBERMAN INFINITY。そんな彼らが新たに送り届けるのは、グループにとって初めての“夏のバラード”である。
8月25日発売の両A面シングル『夏化粧/Updating Life』の表題曲「夏化粧」は、P-CHOとKAZUKIが作曲を手掛けたノスタルジックなミディアムバラード。アコースティックギターにストリングスのアレンジが合わさるポップさは、夏という季節の儚さと寂寥を思い起こさせる。タイトルが示しているのは、“打ち上げ花火に照らされた〈君〉の横顔”というある夏の光景であり、石川恋が出演したMVではその世界観をさらに鮮明に描写。熟練のフロウと歌唱による深い情感を楽しめる1曲だ。