和楽器バンド、ドリカム 中村正人も賞賛するバンドの独創性 TUBEや郷ひろみとの共演では柔軟な演奏スキルを発揮
7月24日放送の『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)では、郷ひろみと「2億4千万の瞳〜エキゾチック・ジャパン〜」でコラボレーション。イントロのフレーズを尺八(神永大輔)が奏で、箏(いぶくろ聖志)、三味線(蜷川べに)、和太鼓(黒流)のフレーズもふんだんに取り入れたアレンジは、まさに和楽器バンドならでは(ライブアレンジは町屋が担当)。郷ひろみと鈴華のハーモニーも素晴らしく、“日本”をテーマにした80年代の名曲の魅力を増幅させるパフォーマンスとなった。
WOWOW『INVITATION/TUBE#4』(8月15日 午前10:00〜/9月5日よる7:30〜オンエア)では、TUBEとのライブ共演が実現した。「Paradiso〜愛の迷宮〜」ではスパニッシュのテイストと和の要素を織り交ぜたサウンドを披露。前田亘輝(Vo)と鈴華が高揚感に溢れたメロディを奏で、春畑道哉(Gt/Key/Cho)と蜷川が目を合わせながらフレーズを交わし合うシーンも印象的だ。夏まつり的なセッションから始まった名曲「あー夏休み」では、冒頭のフレーズを鈴華が担当。間奏では和太鼓、三味線、箏、尺八のソロを挟み、町屋と春畑がギターソロをハモる場面も。同ライブアレンジも町屋が担当しているが、TUBEと和楽器バンドの個性が刺激的に絡み合うセッションを実現した。
収録後のインタビューでは、「夏を感じることができて楽しかったです。前田さんとの声量のぶつかり合いみたいなデュエットもとても光栄でした」(鈴華)、「(スパニッシュ・テイストの曲は)マイナーキーでガットギターがバチバチ鳴ってて。和楽器は“撥弦楽器”と言って、弦を弾く楽器が多いので、相性がいいんですよね」(町屋)とコメント。その言葉からは、貴重なコラボに対する充実感と、和楽器サウンドをポップスへと柔軟に落とし込む匠のようなアレンジスキルが伝わってきた。
中村正人とのトーク、そして、郷ひろみ、TUBEとの共演が示しているのは、和楽器バンドの音楽的クオリティの高さと、独創的にして幅広いパフォーマンス能力。日本の伝統的な楽器とエレキギター、エレキベースなどを融合した和楽器バンドの音楽性は、さまざまなジャンルのアーティストとの交流によって、さらに発展することになりそうだ。
■番組情報
DREAMS COME TRUE 中村正人「Sound Venue」
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