King & Prince、3作連続アルバムチャート制覇 作品からこそ味わえる聴き手を飽きさせない楽曲群

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2021-08-02/

 2021年8月2日付のオリコン週間アルバムランキング、首位を獲得したのはKing & Princeの3rdアルバム『Re:Sense』で、推定売上枚数は458,323枚。ぶっちぎりの首位だ(ただし1stの『King & Prince』が初週46.8万枚、2ndの『L&』に至っては初週55.5万枚を記録しているので、これでも前2作と比べたらやや鈍い出だしとさえ言える)。

King & Prince
King & Prince

 次いで2位はオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の第二弾となる『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の同名アルバムで、売上枚数は59,952枚。すでに番組は6月に完結しており、今年中には同番組発のグループ・INIがデビューシングルを発表予定だ。本編未視聴ながら、シーズン1の際にリリースされた同趣旨のEPを思い起こしながら聴いてみると、質の高い(おそらくパフォーマンスの難易度も高いであろう)楽曲が揃っていて、単純に聴きごたえがある。嬉しい驚きだった。INIに限らずパフォーマンスを磨いた練習生たちの今後にも期待が持てるEPだ。

 また、3位にはSEKAI NO OWARIのニューアルバム『scent of memory』が46,323枚でランクインした。ほか、トップ10までの初登場としては4位 今市隆二『CHAOS CITY』(15,714枚)、5位 GO TO THE BEDS『BLOOD COMPACT』(13,290枚)、9位 スタァライト九九組『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト劇中歌アルバムVol.2』(9,058枚)、10位も同じくスタァライト九九組で『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト劇中歌アルバムVol.1』(9,045枚)がある。

 さて、今回取り上げたいのはKing & Prince『Re:Sense』だ。これまでこの連載では、King & PrinceやSexy Zone、SixTONESといったジャニーズ事務所のグループのアルバムをしばしば取り上げてきた。King & Princeを取り上げるのは今回が6度目で、筆者が執筆を担当するのは2度目だ。全17曲(通常盤)、ジャンルの幅も広くバラエティに富んだ盛りだくさんの構成はこれまでの2作と共通。とにかくボリューミー、かつ飽きさせない楽曲とパフォーマンスのパワーはさすがだ。こうした魅力は、音楽番組でシングル曲やリード曲のパフォーマンスを見るだけでは伝わりづらいところがある。

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