22/7(ナナニジ)、グループの歴史の集大成を見せたツアーファイナル 新たな章の始まりも感じさせる公演に

22/7(ナナニジ)、ツアーファイナルレポ

 戦隊もののテーマソング的な凛々しさを感じさせるアルバム新録曲「空を飛んでみよう」からスタートしたライブ後半では、現在の22/7の強さが曲を追うごとに浮かび上がる。特に3rdシングル表題曲「理解者」から「僕らの環境」、そして「とんぼの気持ち」へと続く楽曲群は、パフォーマンスグループとしての彼女たちをあらためて提示するものだった。

 なかでも、ファンからの投票を反映してアルバムのカップリングベスト盤に収録された作品のひとつ「とんぼの気持ち」は、無音の中でメンバーが一体になってゆらめく冒頭から、やがて22/7得意の内省的表現を極限まで突き詰めて解放してゆく、静かな凄みをたたえた作品。心身ともに相応のエネルギーを要する表現であることが察せられるが、それだけに22/7の威力を証明するパフォーマンスになった。

 そしてセットリスト終盤、「何もしてあげられない」を経て披露されるのは、アルバムリード曲「ヒヤシンス」。音楽番組などでも披露され、すでにライブ表現としても定着しつつあるこの曲、ソロの台詞で語り繋ぐサビの畳み掛けは、やはり22/7だからこその真骨頂である。グループのスタイルを象徴し、またこれから先もライブの肝のひとつとなるであろうことを予感させるこの楽曲で、ライブ本編は美しく幕を閉じる。

 夜公演アンコールは「風は吹いてるか?」「未来があるから」の2曲、そして続くファンクラブ限定配信では「空のエメラルド」をパフォーマンスし、22/7は初の東名阪ツアーを終えた。ライブMCで天城もふれたように、この公演は22/7の第1章の終わりを告げるものである。しかしまた、グループが持つ表現の迫力や振り幅を見せつけ、現行メンバーたちのパフォーマンスがますます豊かになった今回のライブツアーは、さらに高みを目指す新たな章がすでに始まっていることを物語っていた。

■配信情報
公演情報およびチケット販売リンク:https://nanabunnonijyuuni-mobile.com/s/n110/page/release_tour_2021?ima=0131
見逃し配信期間
公演終了後、見逃し配信開始から 2021年7月29日(木)23:59まで
※見逃し配信公開までは、しばらくお時間をいただく場合がございます。

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