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鈴華ゆう子、森山直太朗との交流をきっかけに広がった可能性 和楽器バンドとソロ活動における音楽性の違いを考察
Kan Sanoによるアレンジにも注目してほしい。和の要素がたっぷり込められた森山直太朗の歌詞とメロディに対し、オルタナR&B、エレクトロニカ、ジャズのテイストを微かに織り交ぜることで、現代的なポップミュージックに昇華。このハイブリッド感覚は、Kan Sanoでなければ実現できなかったはずだ。
また“Origin=原点”をテーマにしたMVについてもふれておきたい。光と影を効果的に使ったモノトーンの映像とともに表現されるのは、過去と現在の記憶から映し出される自分自身の原点。久しぶりにソロ活動を再開させた彼女は、「カンパニュラ」という楽曲を介し、シンガー/音楽家としてのルーツを見直そうしているーーそんなストーリーが感じられるのも、このMVの魅力だ。三浦大知、THE BACK HORN、AKB48などの映像作品を手がける向井智洋による、抑制を効かせた演出も素晴らしい。
「カンパニュラ」をきっかけに、彼女のソロ活動は加速していくはず。和楽器バンドでの活動とは一線を画す、ソロアーティスト・鈴華ゆう子の表現にも大いに注目してほしい。
■リリース情報
鈴華ゆう子『カンパニュラ』
2021年6月30日デジタル配信
鈴華ゆう子 Official Website
鈴華ゆう子 Twitter