東京事変、MAN WITH A MISSION、和楽器バンド……6月9日リリースより新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は6月9日リリース作品より、東京事変『音楽』、MAN WITH A MISSION『INTO THE DEEP』、和楽器バンド『Starlight』、乃木坂46『ごめんねFingers crossed』、DOBERMAN INFINITY『konomama』の5作品をピックアップした。(編集部)

東京事変 『音楽』(通常盤)
東京事変 『音楽』(通常盤)

 2020年の元旦に“再生”を発表し、新曲「選ばれざる国民」とともに約8年ぶりに活動を再開。「赤の同盟」(ドラマ『私たちはどうかしている』主題歌)、「青のID」(映画『さくら』主題歌)などを含む10年ぶり(!)のオリジナルフルアルバム『音楽』は、コロナ禍を大胆かつ奔放に駆け抜けた東京事変の“現在”が刻み込まれた作品となった。ディープなトラックとお経を交えたラップが融合した「孔雀」から、〈わがままボディーめ 危険な合法MUSIC〉というキラーフレーズを響かせるネオソウル系ナンバー「一服」まで、あらゆるジャンルを飲み込む音楽的体力とどこまでも独創的なアイデアを共存させた楽曲がたっぷり。混迷の真っ只中にある今の世の中を照らし出し、市井の人々への共感と鼓舞を示す歌も素晴らしい。(森)

東京事変ティザー映像「MUSIC」
MAN WITH A MISSION『INTO THE DEEP』(通常盤)
MAN WITH A MISSION『INTO THE DEEP』(通常盤)

 ニューシングル『INTO THE DEEP』の表題曲は、世界的なヒットを記録中の映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌。オープニングは、爆発音にも似たディストーションギター。さらにプリミティブなパーカション、サイケデリックな雰囲気のコーラスが重なると同時に、濃密なグルーヴをたたえたバンドサウンドが動き出す。抑制を効かせたラップ、圧倒的な広がりを見せるサビのメロディ、〈深淵の中に身を投じる〉というラインがぶつかり合い、聴く者を凄まじいカタルシスへと導いてくれる。ロックバンドとしての確固たるスタイルを持ち続けながら、殻に閉じこもることなく、どこまでも外に向けて進化を続けるMAN WITH A MISSIONの現在地が実感できる、まさに世界基準のロックナンバーと言えるだろう。(森)

MAN WITH A MISSION「INTO THE DEEP」
和楽器バンド『Starlight E.P.』(CD Only 盤)
和楽器バンド『Starlight E.P.』(CD Only 盤)

 エレクトロ系のトラックを大胆に取り入れ、煌びやかなメロディを際立たせた「Starlight」(フジテレビ系ドラマ『イチケイのカラス』主題歌)をリードトラックに据えた新作EP『Starlight』。冒頭から和楽器の音色が交差し、詩吟の技術を活かした歌声が響く“これぞ和楽器バンド!”な「生命のアリア」(TVアニメ『MARS RED』オープニングテーマ曲)、鈴華ゆう子、町屋のツインボーカルによるカントリー調のポップナンバー「ブルーデイジー」、失恋を乗り越え、未来に進もうとする女性を描いたアップチューン「雨上がりのパレード」を含め、和楽器バンドの色彩豊かなポップセンスが活かされた作品と言えるだろう。“和楽器×ロック”という基本軸を維持しつつ、J-POPに焦点を定めた本作は、このバンドのポピュラリティをさらに高めるはず。(森)

WGB (和楽器バンド) /「Starlight」MV (※フジテレビ系“月9”ドラマ「イチケイのカラス」主題歌)

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