さくらしめじ、パフォーマンスを通じて見せた2人の“ロックスピリッツ” 『ゼップでロッ菌!』TRACK1レポ

さくらしめじが見せた“ロックスピリッツ”

「僕らが出会えたことって奇跡だと思うんですよね。今はまだできないこともいろいろあるけど、こうやって会えてること自体がもう奇跡と言いますか」(彪我)

「いろんなことがありますけど、こうやって集まれてよかったなと心から思います」(雅功)

 会場に駆け付けたファンへの感謝を伝えた後は、ラストスパートへ。荒ぶるボーカルでチャーミングな歌詞を放ち会場を沸かせた「ねこの16ビート」、ピアノが軽快に鳴るロックサウンドで爽やかな景色を描いた「おたまじゃくし」の後には、「お待ちかね、新曲やりまーす」(雅功)の声を合図に「わがままでいたい」を初披露。ダンサブルなギターサウンドでフロアを大きく揺らしながら、今の2人のリアルな思いが放たれる。そして、ラストは「同じ雲の下」。“ひとりじゃない”“居場所はここにある”という今の時代にこそ強い光を放つあたたかいメッセージをそこにいた全員で共有し、本編は終了した。

 アンコールでは雅功と彪我がアコギを持ち、2人だけで「合言葉」を届けてくれた。目には見えないが、そこに確かに存在する繋がりを歌い、“またいつか”に向けた約束をしてくれた2人に割れんばかりの大きな拍手が贈られ、“TRACK1”のライブは幕を閉じた。

 新曲「わがままでいたい」はすでに配信され、大きな話題を集めている。また、この日の夜公演(TRACK2)の模様が8月26日23時からMUSIC ON! TVでオンエアされることも決定。さらに、秋には待望のツアー『さくらしめじの秋ツアー~シイノトモシビ~』の開催も発表された。ロックスピリットを秘めたフォークデュオであることを証明したさくらしめじが次にどんな景色を見せてくれるのかが今から楽しみだ。

さくらしめじ オフィシャルサイト

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