美 少年の成長を後押しする、KAT-TUNとの深い繋がり ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』でのタッグを機に注目

 振り返れば亀梨自身も、当時ジャニーズJr.だった2002年、KinKi Kids・堂本剛から「離さないで愛」の提供を受けている。こちらも、当時10代の亀梨にとっては少し大人びていたが、新たな魅力を引き出した楽曲だった。若くみずみずしい「今」だけではなく、何年経っても歌うことができ、愛される楽曲ーー「ねぇ もっと」にも、どこか通ずるものを感じる。

 2019年、亀梨がソロ曲「Rain」で『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した際には、真っ白な衣装を身にまとった美 少年がバックダンサーをつとめ、少年忍者・織山尚大、Jr.SP・松尾龍とともに、ずぶ濡れになって迫力のステージングを見せた。美 少年は、亀梨とともにトークにも登場。あのときの、緊張でいっぱいの初々しい彼らを思い出せば、2年連続でドラマのグループ主演を担うまでに大きな存在となった現在が、実に感慨深い。

 亀梨とのエピソードを通し、もともと美 少年を応援していたハイフン(KAT-TUNファンの通称)もいれば、KAT-TUNに親近感を抱く美 少年ファンも少なくないだろう。今回も、主題歌決定をきっかけに『ザ・ハイスクール ヒーローズ』、そして美 少年の活躍に改めて期待を寄せるハイフンの声も聞かれ、逆もまた然りである。こうしたコラボレーションを通じて魅力と魅力が出会い、新たな「好き」が増える。それを楽しむことができるのは、ジャニーズを愛する者の醍醐味だろう。

 昨年、美 少年が主演した『真夏の少年〜19452020』(テレビ朝日系)の主題歌「ENDLESS SUMMER」を歌ったKis-My-Ft2とは、『ミュージックステーション』にてコラボレーションを果たしたほか、ドラマ最終回には宮田俊哉、二階堂高嗣が「応援出演」という形で登場している。

 果たして今年、KAT-TUNと美 少年に共演の機会はあるだろうか。前述した会見では美 少年のメンバーがKAT-TUNに向け「皆さんのスケジュールが合えば、ぜひドラマに出演していただきたいです!」と熱くラブコールを送っていた。

 異端児と呼ばれながらも、根底にジャニーズとしての誇りを持つKAT-TUN。茨の道を切り開き、後輩たちの可能性を大きく広げた存在だ。そしてジャニーズを愛し、ジャニーズに愛された王道アイドル・美 少年。

 異なる色、異なる魅力を持つグループだからこそ生まれるものを見てみたい。9人の共演が叶う日を、密かに心待ちにしている。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter

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