白濱亜嵐×KENJI03×SLAY、トラックメイカー特別鼎談 刺激的な音楽をクリエイトする“3人ならではの関係性”

白濱亜嵐×KENJI03×SLAY特別鼎談

「曲を作っているのが一番楽しいかもしれない」(白濱)

ーーパフォーマンスしている亜嵐さんと、ビートメイカーとしての亜嵐さんについて、おふたりはどう思われますか。

SLAY:ステージでパフォーマンスしている時はGENERATIONS from EXILE TRIBEだったり、EXILEの亜嵐くんとして見てますね。普段から仲が良いので親近感は湧いてしまいますが。

白濱:普通に「友達が踊ってる」みたいな?(笑)

SLAY:そうそう(笑)。でもクリエイターをやっていても自分の芯があるので、根本は変わらないなと思います。

KENJI:ミュージックラヴァーな彼から学ぶことは多いですよ。僕はクラブミュージックを通ってきていないので、クリエイターとしても面白いなと思います。この前、うちに持ってきたシンセなんだっけ?

白濱:AFX Station。たぶん、あの楽器の実機を欲しがってるアーティストって僕くらいしかいないですよ。集めるのが好きで。

KENJI:マニアなんですよ。服もそうで、よくバンドTを着てますし。初めて会った時はNine Inch NailsのTシャツを着ていたし、そういうところからも音楽好きなのが伝わってくる。

白濱:Nine Inch Nailsのカセットテープ、ほぼ全部持ってますね。中目黒のカセット屋さんによく行って、店長さんに昔の曲を教えてもらったり、カセットで出ている新譜もチェックしています。ローファイ・ヒップホップやローファイ・チルのビートテープは出たらすぐ売り切れなんですよ。

KENJI:カセットプレイヤーのショックウェーブとか首にぶら下げているよね。「俺が小学生の時に流行っていたものを何で持ってるの?」って(笑)。

白濱:ショックウェーブとウォークマンを日替わりで持ってます(笑)。普段から昔の曲にアイデアをもらうことが多いんですよ。今のトレンドにない、次の感覚って過去にあるはずなので。「絶対シティポップが帰ってくる」と思っていたので、そういう要素をデモ曲に入れたりもしていました。あと、今はカナダの<Inner Ocean Records>に注目していますよ。

ーー亜嵐さんはアウトプットの方法によって気持ちを切り替えたりしていますか。

白濱:特にないですね。ダンスもお芝居もDJも仕事と思ってやっていなくて、全部遊びの延長線上みたいな感じです。曲作りはライブで地方に行った時のホテルで集中してやることが多いんですけど、それが息抜きになるんですよ。ドラマ撮影の後もたまにします。そういう時間がないのは自分の時間がないのと一緒なので、逆にそれがないとしんどいですね。今は曲を作っているのが一番楽しいかもしれません。

ーー今後、クリエイターとしての活動も広がっていきそうですか。

白濱:たぶん制作側としては一生やっていくと思います。表舞台から姿を消したら、そちらに回ったと考えてください。それで全然いいですし、そういう意味でふたりは羨ましい。

KENJI:そんなこと言いながら、アイデアが浮かばないと「曲作るのが辛い」と愚痴る時もあるよね。

SLAY:どうやっても自分の理想にならないことは誰でもありますよ。締め切りに追われることもある。

KENJI:あるね。でも完成した時に、その気持ちが回収されるから。

SLAY:絶対どこかにゴールがあって、最後には解決するんですけど。それまでは悩みながら生活しなきゃいけないので、バランスの波はありますよね。

白濱:GENERATIONSのニューアルバム『Up & Down』にも僕たちの曲が入っていますが、形になった時は本当に嬉しかったです。

KENJI:あれは全然DubRockではないよね。

SLAY:しっかりポップスにはめた曲。

白濱:この3人は幅広い音楽を作れるところも良いんですよ。

気兼ねなく共有することで広がる“曲作りの視野”

ーー皆さんで作る時の着想はどういうところから始まるんでしょう?

KENJI:基本は誰かが「こういうのをやりたい」とネタを持ってきて始めることが多いです。最近だと、例えばSLAYくんだったら「こういうトラックにギターを入れてほしい」とか、亜嵐くんだったら「こういうゴスペル調でやりませんか?」という感じで。

白濱:ゴスペル調はGENERATIONSで挙がったアイデアだったんです。リファレンス音源を聴いて2日間頑張りましたが、参考にした曲と全く同じものになってしまったんですよ(笑)。これは自分には無理だと思って、そのセッションデータをSLAYくんにぶん投げました。共通認識ができるのでリファレンスは必ず立てますね。

SLAY:「良い曲だから、こういうのをやりたい」というところからスタートして、そこから良いところを引き出して広げていくので、リファレンスは絶対あった方が良いと思います。

白濱:でも、原曲に寄りすぎると「これ、あの曲のパクリじゃん」となってしまう。

KENJI:ふたりはそれを気にするよね。僕はあまり気にしないので、良い意味でSLAY感、亜嵐感が出ていて大丈夫だと思っても「いや、これ寄り過ぎじゃない?」と話していて。

SLAY:KENJIくんは「大丈夫だよ」って常にポジティブだもんね。あとは先ほどのNirvanaのネタもそうで、使いどころだと思います。

白濱:狙いが分かって、お洒落になるパターンですよね。でも結局は「純粋に良い曲を作ろう」というのが根本じゃないですか。

ーーそうですよね。

SLAY:あと僕はKENJIくんのトップライン(メロディと歌詞)が好きなんです。僕と亜嵐くんが作ったビートにKENJIくんが乗っけてくれると形になるんですよね。

白濱:あれは歌が上手くてハイ(高音)が出るからこそ書けるラインだと思います。

SLAY:そうそう。たまにKENJIくんじゃないと出ないキーを平気で送ってくるから面白い(笑)。トラックを作ることに特化した人にはない要素があるんですよね。

白濱:確かに理論とかを知らない人の方が上手いかもしれない。

SLAY:トラックに集中して制作していると「不協和音が」など、いろいろと気にしてしまうんですよ。「こう来たか!」と思えるトップラインを書く人は、考え過ぎずに音を聴いてフラットに作る気がします。

KENJI:トラックメイカーの人って、何となくイメージで「こういうメロディ」だと思って作るじゃないですか。そこにも寄り添いつつ「お!」と思わせるのが、自分の持ち味な気がしていて。ありきたりなだけだと面白くないし、その路線の要望を回収しつつも個性を出すのがトップラインの醍醐味です。

白濱:たまに迷路に入りますよね。「これどう?」「ダメだ!」「これか!」を繰り返す(笑)。

KENJI:「RED PHOENIX」はすごかったよね。SHOKICHIくんとサビのメロディを6パターンくらい作りましたし。

白濱:お経みたいなパターンもありましたよね。いろいろな可能性があるんだなと勉強になったのを覚えています。

KENJI:一緒に悩むのが楽しいからね。

SLAY:ひとりでやると凝り固まりますね。ある程度は自分でもできるけど、共有してやることによって幅広い意見も聞けますし、それを気兼ねなく言える関係も大事だと思ってます。日本人って気を遣って「良いですね」と言いがちじゃないですか。この3人はそれがなくて、微妙ならハッキリ言えるんですよ。それが曲を良い方向に持っていける理由かもしれません。

サイン入りチェキプレゼント

白濱亜嵐×KENJI03×SLAY、サイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitter公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となりますので、メンバーの指定は受け付けておりません。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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<締切:7月27日(火)>

■リリース情報
☆REMIX 第1弾
「GLAMOROUS (PKCZ® DubRock REMIX)」
Remixed by ALAN SHIRAHAMA+Hi-yunk (BACK-ON)+SLAY
配信中 ダウンロード/ストリーミングはこちら

☆REMIX 第2弾
「GLAMOROUS (PKCZ® Sound Goes Around REMIX)」
Remixed by Sound Goes Around(EXILE MAKIDAI+DJ KIRA)
7月9日(金)配信
ダウンロード/ストリーミングはこちら

☆REMIX 第3弾
「GLAMOROUS (PKCZ® Flamingo Dance REMIX)」
Remixed by DJ DARUMA+JOMMY+Chaki Zulu
7月23日(金)配信

■番組情報
J-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN “PKCZ® RADIO”』
EXILE MAKIDAI+DJ DARUMA出演
毎週金曜 深夜27:00~29:00 OA(最終金曜除く)

■オリジナルコンテンツ
PKCZ® WEEKLY PLAYLIST「CHAMBERZ」(Spotify)
毎週火曜日更新中 プレイリストはこちら

『PKCZ® CULT CLUB』
毎週金曜日更新中 詳細はこちら

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