GENERATIONS & THE RAMPAGE、コラボ曲で引き出される魅力 6ボーカルの個性が生み出す新鮮な響き
GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEの4組が参加している総合エンタテインメントプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」の最新アルバム『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』が6月23日に発売され、前日6月22日付のオリコンデイリーチャートでは1位発進となった。
架空の未来都市・超東京を舞台に多角的に展開する「BATTLE OF TOKYO」プロジェクト。その2作目である今作は、2月に発売された小説のあらすじに沿った内容となっており、各チームの思想や世界観をより深く表現した音楽作品となった。今回は、その中の1曲「Alternate Dimension」を取り上げて深掘りしていきたい。
アルバム5曲目に収録された「Alternate Dimension」は、GENERATIONSとTHE RAMPAGEの2組によるコラボレーション曲。制作陣としては、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの「R.Y.U.S.E.I.」「Summer Madness feat. Afrojack」などでも知られるsty(STY)が作詞・作曲の両方に携わっているほか、作曲にChaki ZuluとDJ DARUMA、そして楽曲プロデュースにPKCZ®と豪華な面々が名を連ねている。
弾けるような音色の16ビートで疾走していく80’s風シンセウェイヴのサウンドは、物語の舞台である電脳都市のように、どこか無機的で物寂しく感じられる部分もある。しかし、そこにエモーショナルなEDMのコード感と展開、アレンジが加わることで、深い哀愁と瑞々しい情景が同居する。ジャンルとしてはGENERATIONSの領域ではあるものの、曲調としては2組どちらの楽曲としても珍しく、実に新鮮な1曲だ。
ボーカル5人に関口メンディーのラップが加わった計6人の声が交錯する歌は、サウンドと同じかそれ以上に新鮮な響きに溢れている。
GENERATIONSの数原龍友・片寄涼太の2人のボーカルは、今年リリースされた「A wish for you -キミを願う夜-」のような“リズムとの調和”に、「You & I」のような“感情表現”を程良く融合させたようなバランスに。そしてラップパートでは関口メンディーがかつてないほど繊細に息を含んだフロウを聴かせている。安定した表現力とコンビネーションを発揮しつつも、各人がさらにスキルの幅を広げていることが実感できる。