NEWS、adieu、Dragon Ash、THE RAMPAGE……6月30日リリースより新譜4作をレビュー

Dragon Ash『NEW ERA』

 昨年の夏にダンサーのATSUSHI、DRI-Vが脱退。Kj(Vo/Gt)、櫻井誠(Dr)、BOTS(DJ)、hiroki(Gt)、サポートベーシストのT$UYO$HI(Ba/The BONEZ, Pay money To my Pain)の5人体制でリスタートを切ったDragon Ashのニューシングル表題曲「NEW ERA」は、タイトル通り、新たな時代に進んでいく決意を高らかに打ち鳴らす楽曲だ。凛とした鋭さと壮大なスケールを備えたギター、ヘビィロックを美しく昇華したリズム、クラシカルなストリングス。独自のミクスチャーロックをさらに進化させたサウンドのなかでKjは、〈今日だって僕達は 生まれ変われるよ/そう願って僕達は 歌い奏でるよ〉というフレーズを響かせている。混迷を深める世界を抜け、ここからDragon Ashの新しい黄金期が訪れる。そんな予感に溢れた、きわめて重要な楽曲だと思う。(森)

Dragon Ash / 「New Era」
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『HEATWAVE』

 灼熱の太陽のもと、狂おしいまでに踊りまくり、とことん楽しみたいーー。THE RAMPAGE from EXILE TRIBE待望のニューシングル曲「HEATWAVE」は“真夏の欲望”をダイレクトに反映させたダンスチューンだ。軸になっているのは、ラテンとヒップホップを融合させたトラック。さらにダンスホールレゲエ、EDMなどのテイストを加えることで、色彩豊かなリズムが絡み合うハイブリッドな楽曲に仕上がっている。官能的なメロディライン、そして、〈一夜の夢/ゆっくり堕ちてく運命〉というリリックも濃密。真夏のワンナイト・ラブを生々しく映し出すRIKU、川村壱馬、吉野北人のボーカルを含め、彼らが大人の表情を感じさせるグループへと成長していることを示すナンバーと言えるだろう。(森)

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / HEATWAVE

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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