A.B.C-Z 河合郁人、ついに迎えたブレイク 苦節の20年を辿る
昨今、急激にテレビ番組で目にする機会が増えたジャニーズメンバーがいる。A.B.C-Z・河合郁人だ。「バラエティ番組で見ない日はない」と言っても過言ではないほどで、続けて2つの番組に出演していることもあるし、1日のうちに複数回彼の姿を目にすることもある。河合は「フットボールアワー・後藤輝基似」として話題になると、嵐・松本潤をはじめ、東山紀之、木村拓哉、KAT-TUN・亀梨和也などのジャニーズものまねでじわじわと知名度を上げ、昨年出演した『ものまねグランプリ 次世代ものまね芸人No.1決定戦&歌ものまねNo.1決定戦スペシャル』(日本テレビ系)で準優勝を果たして一気にブレイク。今では、『所JAPAN』(フジテレビ系)の「命がけ温泉」や、27日放送の『アインシュタインの愛シタイン大復活SP』(MBS)で見せるパンストかぶりなど、ジャニーズメンバーとは思えない、思い切った体の張り方で笑いを生んでいる。
こうしてバラエティ番組に引っ張りだこの河合だが、ジャニーズ歴22年、多くの苦労があった人物だ。河合は1999年にジャニーズ事務所に入所すると、2001年にA.B.C.としてグループ活動を開始。センターを務めていたこともあり、“かっこいい路線”だった彼は今よりもやや尖っていた印象である。しかし、お笑いキャラに路線変更し、2008年に橋本良亮がグループに加入してA.B.C-Zが誕生した。
ジャニーズJr.時代から『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)で活躍をしていた河合。順調にデビューを掴むかと思いきや、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneなどの後輩、そして「えびきす」としてジャニーズJr.を牽引する存在であったKis-My-Ft2にもデビューを越されてしまう。各グループがデビューをしていた時期、河合個人として、A.B.C-Zとして、コンスタントに舞台に出演しており、決して仕事がなかったわけではない。今でこそジャニーズメンバーたちの進路も多様化しているが、当時はジャニーズJr.にとってデビューは大きな目標。苦しい時期を過ごしていたのである。実際、本人も「(後輩や仲間が先にデビューして)お風呂で泣いた」という話を度々してきた。