ボーイズグループ戦国時代、ジャニーズはどう立ち向かう? 問われる“時代に合わせたアップデート”
このように、ジャニーズの特色が差別化しにくい状況の中、ジャニーズ固有の差別化要因として挙げられるものが2点ある。
1つは、既存マーケットに対する圧倒的な優位性である。テレビ、ラジオ、雑誌などの既存媒体に対しては、半世紀以上にわたり芸能界で活動してきた関係性がある。それは多様化されたボーイズグループブームの中でも、現段階では非常に優位性がある。しかし、ネットメディアを中心としてチャンネルが多様化する中、その優位性が逆に足枷となる可能性もある。ジャニーズがネットやグローバルなど、新規マーケットに対してコンテンツを提供し始めているのも、その兆候である。
もう1つは、構築される世界観である。ジャニーズ以外のボーイズグループは、歌やダンスといったパフォーマンスそのものを見せることを中心としている。一方でジャニーズは、ショーとして世界観を構築することを中心としており、歌やダンスはその一部であることが多い。マーケット優位性という差別化要因が揺らぎ、ジャニーズとそれ以外で特色に差がなくなってきている中、ボーイズグループブームの中でも色褪せない存在感を示す鍵は、ジャニーズ特有の世界観をいかに表現できるか、にかかっている。
ボーイズグループの勢力図は、メディアの多様化、グローバル化に伴い、大きく様変わりしてきている。その中で、ジャニーズがジャニーズらしい個性を変わらず発揮するには、創始者ジャニー喜多川が志向したショーとしてのパフォーマンスの魅力を、時代に合わせてアップデートしながら磨いていくことだと言える。
■ジャニヲタおじさん
ジャニヲタのおじさん。1974年生まれ。福岡県在住。AB型。妻、息子、娘の4人家族。ジャニーズを見て、かっこいいな、素敵だなと思ったことをTwitterやブログに記しています。
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