超ときめき♡宣伝部「すきっ!」がTikTokでバズった理由 シンプルなダンスと汎用性の高さがポイント?

超とき宣「すきっ!」がTikTokでバズった理由

 さまざまなヒット曲を生み出して来たTikTokで、現在アイドルグループ・超ときめき♡宣伝部の「すきっ!」を使った動画が、約2万の投稿数を突破して話題を集めている。同曲は、2018年4月に超ときめき♡宣伝部の前身である、ときめき♡宣伝部がリリースした楽曲で、恋愛少女漫画をテーマに、恋に落ちた時の抑えきれない気持ちの高まりをピュアに歌ったもの。動画では、〈すき!〉というシンプルでピュアな言葉を連呼するサビパートのBPMを早めて使用され、それに合わせて指でハートを作るなどのダンスを繰り広げている。3月中旬からこうした投稿が増え始め、4月中旬には1日の投稿数は500を超え、投稿アカウントの総フォロワー数は1300万を超えている。大手製薬会社のロート製薬が同曲を使い、乙女ゲーム風動画を公式でアップして20万「いいね」を記録したことも人気に拍車をかけた。

TikTokで巻き起こっている「すきっ!」現象とは

超ときめき♡宣伝部 / 「すきっ!〜超ver〜」Live Edit ver

 バズりポイントは2つ。1つは、気持ちを伝える相手を選ばない、〈すき!〉という言葉をひたすらに連呼しているシンプルさ。推しのアイドルやアニメキャラクターへの愛を表現する時はもちろん、彼氏・彼女や家族への愛情表現、さらにはお世話になっている人への感謝など、使いどころはさまざま。実際に学校の先生と一緒に撮られた動画なども投稿されている。

 もう1つは、手でハートマークを作って揺らしながらステップを踏む、かわいくてマネしやすいダンス。投稿動画の多くは、〈Ah~君に出会った日から わたしの毎日はラブコメに変わったんだ〉というサビ前までは、気づいていないような何気ないふりをしていて、サビの〈すき!すき!すき!すき!〉の部分になると急に踊り出すというもの。サビ前とサビとのギャップが大きければ大きいほど、インパクトが生まれて楽しい動画になる。1人でもカップルでも、友達や家族など大人数で踊っても実に楽しく、それを踊るユーザーの笑顔に誘われ、思わず自分も撮って投稿してしまうという、「すきっ!」現象が起きている。

 本来なら照れくさくて面と向かって言えない〈すき!〉いう言葉でも、恋愛ネタやダンスネタが鉄板のTikTokでなら気軽に言えるというもの。中にはちょっと照れくさそうにダンスをしている動画もあり、そうした奥ゆかしさが感じられるところもまた、ユーザー心理を引きつけているのだろう。

ときめき♡宣伝部「すきっ!」MUSIC VIDEO

 このTikTokの「すきっ!」現象の影響は、原曲を歌っている超ときめき♡宣伝部にも及んでいる。TikTokをきっかけに本家が歌う「すきっ!」のMVに飛んで、彼女たちのファンになったというユーザーが増えており、実際にYouTubeでの同曲の再生数はここ2カ月で急激な伸びを示し、現在は58万回を超えた。コメント欄にも「TikTokで聴いて興味本位で調べてこのMV見たら、女の子みんなキラキラしてて、みんな可愛いなぁって思いました」、「倍速はすきが飛び出すー!って感じだけど、原曲はすきが溢れ出す~!って感じして、どっちも魅力高いってすげーな」、「某アプリから来たんだが、歌もメンバーも全てがかわいすぎんか、、、、?」など、超ときめき♡宣伝部の魅力にハマったコメントが多数寄せられている。

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