OWV、まもなく結成から1年 メンバー4人の成長を振り返る
そして、元々ダンスに定評のあった佐野文哉。デビュー前にインタビューをした際に「(「UBA UBA」は)歌もそこまで極めている状態じゃありませんでした。そこにプラスして、ラップっていう初めてのパートへの挑戦だった」と語っていたり(※2)、『PRODUCE 101 JAPAN』では表現力が足りないとトレーナーに指摘されたこともあった。だが、「Roar」の佐野のラップを聴いてみると「表現力」が溢れ出しているではないか。メリハリがあり、跳ねるようなラップはまるで彼のダンスのようだ。
同じくダンスを得意とするリーダーの本田康祐もそうだ。彼のあの声質は持っているだけで“勝ち”な部分もあるが、1stシングル収録曲「So Picky」などを聴くと、デビュー当初はまだ生かし切れていない印象を受ける。だが、3rdシングル収録曲「Beautiful」では自分の声を存分に生かしている。ゆったりした曲にもかかわらず切ない感じが表現されており、思わず引き込まれる。
OWV4人の素晴らしいところは、それぞれが本来得意としていない分野の実力がが伸びているため、平均値が大幅にアップしていることだ。それでいて、“◯◯っぽい”という個性が損なわれていないのもすごい。そして、その個性が喧嘩せず、4人としてのバランスが取れているから不思議である。
ちなみに、トーク&バラエティ力でも成長が見られることは言うまでもない。これだけ全てのスキルが向上してしているのであれば、11日の『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』も成功を収めることは間違いないだろう。1年間の集大成をしっかりと見守りたい。
※1:https://www.oricon.co.jp/rank/js/d/2021-04-02/?ref_cd=jstw007
※2:https://realsound.jp/2020/10/post-627288.html