IDOLiSH7、TRIGGER、Re:vale、ŹOOĻ……『アイドリッシュセブン』楽曲集vol.2に凝縮された4組の成長
4月7日、アプリゲーム『アイドリッシュセブン』の第3部、第4部に登場する楽曲を収録した『アイドリッシュセブン Collection Album vol.2』がリリースされた。IDOLiSH7、TRIGGER、Re:vale、そしてŹOOĻ、4組のアイドルの楽曲が収録されたこのアルバムの聴きどころについて、各グループの特徴とともに徹底分析してみたい。
まずは八乙女楽、九条天、十龍之介からなる3人組ユニット・TRIGGER。完璧主義の彼らはパフォーマンスのクオリティが高く、「TRIGGER推し」以外のファンからの評価も高い。アイドルの中のアイドル・九条をセンターに、両サイドを固める八乙女、十のツインタワーで完成されたトライアングルが美しい。本作には、切なさ募る「願いはShine On The Sea」、3人が主演を務めるミュージカル『クレセント・ウルフ』の主題歌「Crescent rise」などが収録されている。そんな収録曲の中からピックアップしたいのが「DAYBREAK INTERLUDE」だ。
TRIGGERが雨の降る中、路上で歌った“復活の狼煙”の曲。それが「DAYBREAK INTERLUDE」だ。特徴的なシンセが疾走感のあるメロディで展開されるこの曲は小室哲哉が作曲を手がけている。逆境においてなお力強く、信じ続けるファンに向けて〈今は ほんの Daybreak's interlude〉と放ったメッセージがTRIGGERの頼もしさを象徴している。
なお、TRIGGERは6月に2ndアルバム『VARIANT』のリリースを控えているほか、今夏には単独のオンラインライブ『TRIGGER LIVE CROSS "VALIANT"』の開催も決定しており、ますます目が離せない。
続いて、絶対王者・Re:vale。アイドル界でゆるぎないトップに君臨する、百と千のデュオだ。愛嬌のある百とミステリアスな千のアシンメトリーな組み合わせが互いを引き立て合うのが2人組アイドルならではだ。千主演のドラマ『Mission』の主題歌「NO DOUBT」、情熱と決意溢れる「太陽のEsperanza」など、新曲を出すたび、新たな扉を開けるように鮮やかな色を見せてくれるRe:valeだが、そんな彼らの楽曲の中から取り上げたいのは「Re-raise」。
「Re-raise」はトランペット、サックスを加えたジャズバンド編成。小粋なメロディとともに〈36℃の君の香りは首筋を/放って色めいて偶発的感情〉などの艶っぽい歌詞をさらりと歌いこなしてしまう余裕が、さすがキャリアの長い歴戦のアイドルだ。また、「Re-raise」のMVは駅にて2人がパフォーマンスするという大掛かりなものになっているのも注目だ。千が自らギターを携えて演奏に加わっていたり、多数のダンサーを従えてのパフォーマンスやビルを使ったプロジェクションマッピングなど、見どころたっぷりの映像に仕上がっている。
長きにわたりアイドルをやってきたからこその引き出しの多さと、2人の遊び心がいっぱいに詰まったチャーミングな1曲だ。