ŹOOĻ 『einsatZ』インタビュー 広瀬裕也、木村 昴、西山宏太朗、近藤 隆が1stアルバムに込めた、グループの存在意義

ŹOOĻ 『einsatZ』インタビュー 広瀬裕也、木村 昴、西山宏太朗、近藤 隆が1stアルバムに込めた、グループの存在意義

 11月25日、待望の1stアルバム『einsatZ』をリリースしたŹOOĻ。「einsatZ(アインザッツ)=音の出だし」という意味の言葉をタイトルに冠すこのアルバムは、制作陣にJUVENILE、前山田健一、Jeff Miyaharaらを迎えた渾身の一作となっている。楽曲の魅力を紐解きながら、ŹOOĻが今まで辿ってきた道のり、そして彼らがこれから目指していくものについて、広瀬裕也(亥清 悠役)、木村 昴(狗丸トウマ役) 、西山宏太朗(棗 巳波役)、近藤 隆(御堂虎於役)の4人に話を聞いた。(満島エリオ)

広瀬「(ŹOOĻは)『アイナナ』の世界観に今までいなかった存在」

――『アイドリッシュセブン』(以下、『アイナナ』)は今年で5周年を迎えました。ŹOOĻは同作品全体のストーリーにおいて、第3部から登場しましたが、作品への参加が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

広瀬裕也(以下、広瀬):もともと周りに『アイナナ』を知っている人もいたし、楽曲を聴いたこともあったので、純粋に嬉しかったですね。親が歌を歌うのが好きで小さい頃から音楽には親しみがあり、自分も歌うことが大好きなので、そういう意味でも参加できて嬉しかったです。

木村 昴(以下、木村):声優たちの間でも話題になっていて、詳しく知るほど、ストーリーやドラマがリアルに存在している、すごい作品だなと感じました。(参加するにあたって)光栄な気持ちと嬉しい気持ちがありましたね。

西山宏太朗(以下、西山):僕も作品のことは同世代であり友人でもある他のメンバーからすごくストーリーがいい、という話を聞いていた中でオファーをいただいたので、そこに自分が参加できることはまず嬉しいなと思いました。ŹOOĻはヒールなグループで、今までそういうポジションの役はやったことがなかったので、すごくドキドキしてました。

近藤 隆(以下、近藤):こんなにはっきりと「ヒール的な存在です」という役割を与えられることは珍しいので、すごい挑戦だと感じました。なので(オファーをもらった時)「そんなおもしろい企画ならやる!」と飛びつきました(笑)。ヒールとしてやれることは徹底的にやらないと、正しい意味で他3組のグループ(IDOLiSH7、TRIGGER、Re:vale)からの反発を得られないので。その3組とファンに怒られる、恨まれる覚悟で、この役を楽しく受け入れていました。

――ご自身が演じた各メンバーについての印象はいかがでしょうか?

広瀬:亥清 悠(以下、悠)はツンツンしているけど、実際はすごく純粋。おばあちゃん子で、歌が好き、そしてストレートな感情を持ってます。小さい頃からいろいろなことがあり、背負っているもの、つらいものがあると思うとグッときますね。

木村:狗丸トウマ(以下、トウマ)は特に天邪鬼なところがあって、「絶対真面目に歌わない!」と言って登場しましたが、その一方で、本当はIDOLiSH7たちと仲良くしたいという本音もストーリーやキャラクター性に出てる。本心とやりたいことに違いがあるなと思ったので、そういう微妙な心境にこだわりました。

西山:棗 巳波(以下、巳波)は、感情が表情に出ない、クールで冷静沈着な部分があって、そこがかわいいなと思いますね。その一方で、ŹOOĻの中で巳波は作詞作曲を担っていて、曲はすごく赤裸々だなと思います。「がっつり悪でいくぜ!」という部分もありつつ、内向的な部分もあったり。なので曲を聴くことで、より巳波のことを好きになりました。

近藤:御堂虎於(以下、虎於)に限らず、人物の掘り下げが多角的で深く、それぞれが過去に誰かとの確執を持っているので、ŹOOĻが登場する前にもŹOOĻという存在が物語の中に息づいていたんだなと感じます。虎於はオラついているところはあるのですが、4人の中では、あらゆるものに対して一番執着が少ないなと思いました。解散騒動が起こった時にもスッと引いてしまうし。いい意味でも悪い意味でも「大人である」ところが、彼のキーになっていると思います。

――ヒールな立ち位置への不安はありませんでしたか?

西山:むちゃくちゃありましたよ!

広瀬:もうすでにいる3組のグループだけでも『アイナナ』の形ができているので、その中に入れるのかな、という不安もありました。ŹOOĻの立ち位置も含めて、『アイナナ』の世界観に今までいなかった存在だったので。

木村:ファンの皆さんの話を聞いていると、ものすごくドラマに没入しているので、TRIGGERのファンの方達は、特に悔しかったと思います。なので、最初は僕たちも大丈夫か、嫌われるんじゃないかという不安がありましたし、怖かったですね。でも、その後の展開で「ŹOOĻにもこんな一面があった」ということをファンの皆さんに理解してもらえたらいいなと思っていたので、(当初は)「もうちょっと時間ください」と。

近藤:心配はありましたし、今でもそういう気持ちは持っています。自分たちを認めてほしいとは思っているけれど、認めなくていいし許さなくていいとも思ってますね。その上で、この『アイナナ』の世界で4組のアイドルが一緒に生きていくからこそ、それぞれの見方を持っていてくれればいいなと。第3部が始まった時、ファンの皆さんからの反応をチェックしていたんですけど、「ŹOOĻ嫌い!」ってはっきり書いてあるんですよ! 

広瀬:でも「Poisonous Gangster」が出た時に少し変化を感じました。それまで偉そうなことを言っていた手前、パフォーマンスや歌のレベルが低かったりしたら成立しないですし、ツインボーカルのペアである昴さんもすごく歌が上手いので。だから、なんとしてもうまく歌い上げたいという思いがありました。なので、「Poisonous Gangster」が出たタイミングで皆さんに「いいんじゃない?」と言ってもらえたことは嬉しかったです。

――最初にŹOOĻの楽曲として発表された「Poisonous Gangster」自体も、それまでの『アイナナ』にはないタイプの、荒々しいパワーのある楽曲でしたね。

木村:ヒップホップともK-POPとも、ましてやロックサウンドとも違う、ŹOOĻのオリジナルな曲の雰囲気がカッケーなと興奮したのを覚えています。これまでにないっていうのは「これができる」という楽しみでもある。これを自分が歌うんだ! って。

――そこから楽曲の公開とストーリーを重ね、ŹOOĻは2019年にメットライフドームで行われた2nd LIVE『REUNION』に参加しましたよね。

広瀬:1st LIVEの『Road To Infinity』も観させてもらっていたので、「このライブにŹOOĻとしてどうやって臨めばいいんだろう?」と思っていました。セットリストもTRIGGERの前で、ドキドキでしたね。お客さんが椅子に座ったりしたら悲しいなって(笑)。

木村:ストーリー的にもファンの心の整理がついていないタイミングだったと思うので、ライブで登場して大ブーイングを食らう可能性も、なきにしもあらずだな、と。なので、ライブ前にŹOOĻみんなで集まったんですよ。4人で一致団結するために、どういう不安があるかを言い合ったりして。ブーイングきたらどうする? でもそうなっても俺らは歌い切ろうぜ! みたいな話をして。青春してましたね。

広瀬:そうですね。「何があってもがんばろう」と話していましたね。ちょっとでも空気感を変えられたらいいと思っていたので、まずは曲として1曲1曲仕上げていこうよ、と。

西山:近藤さんも「やってやろうぜ」とおっしゃっていましたよね。ブーイングになったら、それはそれでŹOOĻだよ! って。

近藤:そのブーイングすらねじ伏せられるくらいのパフォーマンスを目指そうと話してました。けど、正直ドキドキしましたね(笑)。

アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」Special Digest

――実際のライブでは、大歓声の中、ŹOOĻは受け入れられていましたね。

木村:僕らが心配しすぎたというのもあったんですが、その分歓声がめちゃくちゃ嬉しかった。トウマが言った「俺たちの名前を叫べ!」という感覚を、身をもって体感できました。僕らの使命はステージに出てちゃんとやりきること。2nd LIVEからの参加だけど、それよりも前からŹOOĻは活動していたことがわかるように、パフォーマンスで劣らないステージをかましたいなという気持ちで臨んだので、あの歓声はそれを認めてもらえたような気がしました。

広瀬: MCでイヤモニを外した時、こんなに大勢の人がいて、こんなに声が聴こえていたんだって感じましたね。

西山:1日目、2日目とやるにつれて声援も大きくなって、ストーリーにピッタリ合ってる感じも気持ちよかったです。

近藤:ストーリー的には『レッフェス』(『レッドヒル・フェスティバル』)に出ていたタイミングだったので、まさにそこに合う感じでしたよね。

西山:4人でステージに立つ意味、歌う意味がわかってきて。我々にとっては大きなターニングポイントになりました。

近藤:結束力を高める、非常にいい機会だったよね。

広瀬:でも、とにかくめちゃくちゃ緊張しました。全員登場して並ぶ時、表向きはクールに決めていたんですが、頭の中は真っ白で。僕は「移動してください」という合図よりも早く歩き出してしまって。みんな「あいつ歩きだしたぞ!」となっているのに、それすらわからなかった(笑)。あとから「お前早いよ」って言われるくらいアガってました。

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