三代目 J SOUL BROTHERS NAOTO、しなやかで表情豊かなダンス 多彩な活動を器用にこなす“グループの大黒柱”

三代目JSB NAOTO、多彩な活動こなす大黒柱

 NAOTOのダンスは、謂わばフリースタイル。ジャズダンスやヒップホップなど、さまざまなジャンルを得意とし、それらを織り交ぜながらじつに表情豊かなダンスを完成させる。EXILEと三代目 J SOUL BROTHERSでもダンスの方向性が違い、グループのカラーや楽曲に沿ったパフォーマンスが見られるが、自身のYouTubeチャンネル『EXILE NAOTO オネストTV』では、自ら振付をした“踊ってみた動画”も多数上げており、彼の発想力と柔軟な肉体には毎回驚かされる。中でも、YOASOBI「夜に駆ける」をオリジナルの振付で踊った動画は、63万回再生を突破(2021年4月2日現在)。ファンならずとも視線を奪われるテクニカルなダンスと、全身から溢れ出るダンス愛が、彼の大きな魅力と言えるだろう。

【4K 定点】YOASOBI「夜に駆ける」/EXILE NAOTO ガチで踊ってみた【オリジナル振り付け】

 だが、パフォーマー以外の一面も多数持ち合わせているのがNAOTOのすごいところ。2016年にはNIGO®(TERIYAKI BOYZ®)、VERBAL(m-flo)、SWAY(DOBERMAN INFINITY)、MANDY(関口メンディー/GENERATIONS from EXILE TRIBE、EXILE)と共に、ヒップホップユニット HONEST BOYZ®を結成。EXILEのパフォーマー、三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー兼パフォーマーという肩書きに加え、HONEST BOYZ®ではリーダー兼MCとしてラップも披露している。HONEST BOYZ®のデビュー曲「PART TIME HERO」は、NAOTOが主演を務めるドラマ『ナイトヒーロー NAOTO』のオープニングテーマであり、2008年頃から始めた俳優業も好調。昨年は土屋太鳳とW主演の映画『フード・ラック!食運』が公開され、初の主演作となる映画『ダンシング・マリー』も「ポルト国際映画祭2020」で審査委員特別賞を受賞し、俳優としても大きな一歩を踏みだした。ちなみに、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際には、俳優として活躍するNAOTOに感化されて、父親が定年退職後に俳優デビューを果たしたというエピソードも語られ、話題を呼んだ。2015年にはファッション好きが高じて、アパレルブランド「STUDIO SEVEN」を立ち上げ、2017年にはLDH apparelの取締役に就任。EXILE HIROから「ミスタートントン拍子」(※3)と呼ばれるのも頷けるほど、順調に夢を実現している。

 NAOTOのキャラクターを一言で表すなら、“器用な大黒柱”。何事もそつなくこなすイメージの岩田が「うらやましいくらい器用な人だなと思います」(※4)と語るほど、ダンスも演技もトークも、何事も器用にやってのけるタイプで、同じくリーダーを務める小林にとっても頼もしい兄貴分だという。もちろん、それは真面目に努力を重ねる性格だからこそ成し得ることだが、「仕事が遊びで遊びが仕事」(※5)をモットーとしているように、良い意味でストイックさを見せず、カリスマでありながら、自然体かつ人懐っこい笑顔で視聴者に親近感を与える。そんな絶妙な距離感が、彼の人気の秘訣なのだろう。さらに、高校時代に一緒にお笑いユニットをやっていた仲間と、YouTubeチャンネル『EXILE NAOTO オネストTV』をやっていることからもわかるように、昔から変わらない仲間想いの優しい性格も、NAOTOが多くの人に愛される理由の1つ。三代目 J SOUL BROTHERSが国民的グループに進化した裏には、グループ愛に溢れ、日々挑戦し続ける最年長リーダー NAOTOの存在があった。

※1:https://hochi.news/articles/20201127-OHT1T50149.html
※2:https://hochi.news/articles/20201127-OHT1T50152.html
※3:https://numero.jp/news-20131126-naoto/
※4:https://numero.jp/culture-20130218-jsoul/3/
※5:https://goetheweb.jp/person/article/20200320-naoto

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)

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