PKCZ®は、実験的で面白いことを提案するグループに VRでのDJイベント、白濱亜嵐の加入を語る

PKCZ®による、VRで楽しむDJイベント

「シークレットボーカルなら推理する楽しみがある」

ーーそして新曲「GLAMOROUS」でも亜嵐さんがボーカルを取るというサプライズがありましたけど、こちらの制作経緯についても教えてください。

VERBAL:もちろん各々が曲を作れるのですが、速いスピードでリリースしていくに当たって、今までのようにそれぞれが実験的に試行錯誤していると小回りが効かないなと。だから、自分で曲を作る・作ってもらう・世界中から収集する......やり方は何でもいいから自分たちらしい曲を探していくことにしたんです。今回はデンマークのFrederik Jyllさんというプロデューサーの曲なんですけど、新体制の1曲目にふさわしいなと。今までもLAでいろいろなプロデューサーとスタジオに入って1日4曲ペースで作ったり、いろんな曲の集め方をしていて。もともとリモートでもやっていましたが、今まさに培ってきたスキルが活かされたという感じです。

MAKIDAI:PKCZ®として新しいことを表現しようとした時に、いろいろなアイデアが出ました。亜嵐が歌って出てきたらサプライズ感もあっていいんじゃないかと思ったし、エンタメとしてもシークレットボーカルなら推理する楽しみがあるかと。(橘)ケンチやEXILE TETSUYAでさえ誰かわからなかったみたいです。

DARUMA:僕らにとっても灯台下暗しで「亜嵐いけるなら超最高!」みたいな感じでした(笑)。

VERBAL:あとは初めてのボーカルレコーディングとは思えないくらい超へっちゃらで驚きましたね。

PKCZ® - GLAMOROUS (Official Music Video)

ーーリリックは、「Boy With Luv」などBTSの日本語詞を書いてきたKM-MARKITさんが担当されてます。これについては?

VERBAL:KM-MARKITくんとは昔、一緒にラップしていたんですよ。今回はピッチの正確さはもちろん、よりリズミカルでパーカッシブなイメージに寄せるディレクションが良かったです。

亜嵐:レコーディングは2日かけて録ったのですが、いろいろとディレクションしていただきました。緊張したんですけど、上手く導いてもらえて最終的にいい形になりましたね。特に〈止まらない/We got no limit〉の部分は「スパスパ切って歌ったらどう?」という指示によって、上手くグルーブ感が出せたと思っています。自分にはない引き出しでしたね。

「常にPKCZ®が動いている状態を作っていきたい」

ーーそれからGreeeeNのプロデューサー JINさんがミックスを担当されていますが、これもまた意外な人選です。もともとの繋がりがあったのですか。

VERBAL:世界初ダンス・プロリーグ『D.LEAGUE』のCOO 神田勘太朗さんに紹介してもらったんですよ。音について電力やケーブルから研究している方で、「いつか一緒にやりたいですね」と話していた時に、せっかくの新体制なのでミックスをお願いしました。普段はプロデューサーなのでミックスだけをしていただくというのはとても贅沢なのですが(笑)、引き受けてくださって。

亜嵐:出音から違いましたね。僕もいろんな環境で音作りをしてきましたが、あそこまで音や鳴りにこだわっている方に初めてお会いしました。プロデューサーですから、ミックスしながらもアレンジャー的に曲を良くしてくださって。とても興味深い現場でしたね。

ーー先ほど名前が挙がりましたが、PKCZ®が「サウンドコントローラー」として参加している『D.LEAGUE』も盛り上がっていますね。

DARUMA:回を追うごとにDリーガーの皆さんの気合がすごいし、もっと多くの方に知ってもらいたいですね。ダンサーやパフォーマーって、ひとつのショーケースを作ったら、それを何度もやっていくのが普通ですが、2週間であのクオリティのものを作り上げるのは並大抵のことじゃない。「さすがプロだな」と毎回思わされています。

ーーでは、この先に決まっているスケジュールや目標があれば教えてください。

MAKIDAI:今年は1曲でも多くリリースをできたらと思います。でも、まずは「GLAMOROUS」という楽曲が発表できたことは大きな動きです。今回の『PKCZ® VR ChamberZ』も新しいフィールドですが、もっともっとアイデアをみんなで出し合いたいと思ってます。

DARUMA:曲の構想やフィーチャリングしたい人のプランは少しずつできてきたので、あとは実行に移していく感じですね。あとは毎週プレイリストを作ったり、カルチャーを紹介したり、ラジオをやったり、常にPKCZ®が動いているという状態を作っていきたいです。それを連動させていけば、よりたくさんの方に僕たちの音楽が届けられるんじゃないかと。

VERBAL:PKCZ®はLDHのなかでも特殊ですから、国内外問わずポップなこと、アンダーグラウンドなことでも、面白いと思ったらやっていきたいです。実験的で面白いことを提案するグループになりたいですし、期待してもらえることをどんどんやっていきます。

■リリース情報
PKCZ®「GLAMOROUS」
配信中 ダウンロードはこちら

PKCZ® Official HP

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