GRANRODEOが示し続ける“最強”の姿 OxT、FLOW、西川貴教と祝った15周年フェスを振り返る

GRANRODEO、15周年フェスレポート

 昨年15周年を迎えたGRANRODEOが2月27日と28日に、東京ガーデンシアターで『GRANRODEO 15th ANNIVERSARY FES ROUND GR 2020』を開催。昨年リリースされた『GRANRODEO Tribute Album "RODEO FREAK"』の参加アーティストを中心に、GRANRODEOと縁のあるアーティストが参加。28日はOxT / 西川貴教 / FLOWが出演して、GRANRODEOの15周年をお祝いした。GRANRODEOが示し続ける“最強”の姿 OxT、FLOW、西川貴教と祝った15周年フェスを振り返る

ライブとトークでGRANRODEOの15周年を祝福

OxT
OxT

 トップバッターには、アニメ『けものフレンズ』のオープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」など大石昌良名義で音楽クリエイターとしての活動でも知られる、アニソンシンガーのオーイシマサヨシと、アニメ『けいおん!』シリーズの楽曲を手がけるほか、MYTH & ROIDとしての活動でも知られるサウンドクリエイターTom-H@ckとのユニットOxTが登場した。

 「なかなか有観客で歌わせてもらえることが無いので、今日は誠心誠意歌わせていただいます」とコメントし、1曲目の「Clattanoia」からエンジン全開の2人。「君じゃなきゃダメみたい」は、OxTのライブでは定番となっているギターバトルからスタートし、Tom-H@ckはエレキギター、オーイシはアコースティックギターで、それぞれ高度な演奏テクニックのかけ合いで観客を圧倒。その流れで「じゃあこの曲で決着だ!」と、曲になだれ込む。歌詞を〈GRANRODEOじゃなきゃダメみたい〉と替え歌にするサービスで集まった観客を盛り上げた。

 聴き応えバツグンだったのはトリビュート盤『RODEO FREAK』でカバーし、本家のGRANRODEOにも大絶賛された「変幻自在のマジカルスター」。「やってみてGRANRODEOさんのすごさが分かる!」と、原曲をリスペクトしたTom-H@ck。オーイシも「カラオケ番組では100回練習したけど、トリビュート盤のレコーディングでは101回練習した」とコメント。圧倒的なサウンドとボーカルで、OxTらしいエモーショナルな「変マジ」を披露して沸かせた。

 ライブ終了後のトークでは、GRANRODEOの2人はOxTの音楽的なクオリティの高さを絶賛し、「本家を超えるのはやめてほしい(笑)」と笑いを取る。恐縮しながらも、じつに嬉しそうなOxTだった。

FLOW
FLOW

 2番手にFLOWが登場すると、会場の熱がさらに一段高まった。GRANRODEOとはFLOW×GRANRODEOで、2014年に「7-seven-」と2018年に「Howling」をリリースした間柄。飛行機嫌いなGRANRODEOのKISHOWを海外公演に引っ張り出した功績は、ファンの間でも有名で、MCではそんなGRANRODEOとのこれまでを振り返る場面もあった。そしてバンドを代表してKEIGOは「GRANRODEOさん15周年おめでとう! やっとお祝いが出来て良かった。イレギュラーな形だけれど、今できるやり方で最高の愛をGRANRODEOに届けようぜ。音楽とライブはコロナなんかに負けないんだ!」と、熱いメッセージを観客に送った。

 「風ノ唄」でスタートし、「DAYS」や「GO!!!」など人気楽曲を次々と演奏してフェスを盛り上げたFLOW。『RODEO FREAK』でカバーした「modern strange cowboy」は、原曲の熱さやノリの良さを引き継ぎながら、FLOWらしい前向きな明るさが全面に押し出され、観客もブレードを揺らしたり手拍子をしたりで、FLOWの演奏を楽しんだ。

 まだライブし足りないといった様子のFLOWは、ライブ後のトークも過熱。まさしく盟友といった彼らにKISHOWは、「こんなに格好よくて熱い、あんちゃんたちとやらせてもらっていたんだと、改めて思った」と敬意を表し、「またいつかFLOW×GRANRODEOの活動を楽しみにしていて欲しい」と締めくくった。

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