内田彩、水樹奈々、小倉唯……地元に根ざした活動で注目集める女性声優たち
群馬県出身の声優・歌手の内田彩が、群馬県のマスコットキャラクター“ぐんまちゃん”とのコラボ曲「∞リボンをギュッと∞」を配信リリース。他にも同じく群馬県出身の小倉唯、愛媛県出身の水樹奈々など、地元に根付いた活動を行う声優は多い。声優たちが各々の地元にてどのような活動をしているのか。地方創生に一役買う女性声優にスポットを当てた。
小倉唯は地元路線バスにて車内アナウンスを担当
『ラブライブ!』シリーズの南ことり役などで人気の内田彩がぐんまちゃんとのコラボ曲「∞リボンをギュッと∞」を配信リリースした。内田は群馬県太田市の出身で、2014年から「ぐんま特使」を務めていることから今回のコラボが実現。楽曲は、ぐんまちゃんのトレードマークである胸元の蝶ネクタイをリボンに見立て、幸せを結ぶリボンをテーマに制作された。外出がなかなか出来ない今、子どもから大人まで幅広い世代の人が楽しく体を動かせるようにと作られた、明るく楽しいダンスナンバーに仕上がっている。同曲はぐんまちゃんの誕生日である2月22日より配信がスタート。当日はオンラインで開催された『ぐんまちゃんお誕生日会2021』に、内田もスペシャルゲストとして駆けつけ、「∞リボンをギュッと∞」について「溢れ出すぐんまちゃんへのラブを詰め込みました」とコメント。「サビは鶴の形の群馬県ポーズで手をヒラヒラさせて」と振り付けをレクチャーし、可愛らしい生歌とダンスを披露した。
小さい頃からぐんまちゃんが大好きで、声優になってから何らかの形でぐんまちゃんと共演したいと思っていたという内田。2018年にリリースした楽曲「So Happy」のMVではぐんまちゃんと念願の共演を果たし、同年に開催された『Animelo Summer Live 2018 “OK!”』に出演した際には、ぐんまちゃんが内田の応援に駆けつけた。また「So Happy」は、群馬県をモチーフにしたアニメ『お前はまだグンマを知らない』(群馬テレビほか)のエンディングテーマで、内田はヒロインの篠岡京役で出演。同アニメには群馬県出身の声優が多数参加し、内田が演じた篠岡の友だち=家城瑛南役で同じく群馬出身の小倉唯が出演している。
そんな小倉唯は群馬県みどり市の出身で、2015年にみどり市観光大使に就任してから、さまざまな形でみどり市や群馬県のPRに貢献している。みどり市観光プロモーションビデオ「みどりの四季」ではナレーターを務め、真面目なだけでなく、バラエティ番組のようなナレーションもあったりと聴き応えたっぷりだ。また、みどり市東町路線バスの車内アナウンスの音声を小倉が担当しており、地元の日常生活に小倉の声が浸透していることがうかがえる。小倉は群馬県出身を感じさせる活動も多く、2016年に開催された記念すべき最初のライブツアーの最終公演地として、群馬県の会場を選んだほど。2014年に放送された47都道府県をモチーフにしたアニメ『犬猫アワー 47都道府犬R&にゃ〜めん』(日本テレビ系)では、群馬犬の声優を担当。2014年〜2017年に放送された『Let's天才てれびくん』(NHK Eテレ)では、群馬県のキャラクター・はにまじんの声も担当していた。
アニメ『犬猫アワー』では、小倉の他にも多数の地方出身の声優が出演し、茨城犬を田所あずさ、青森犬を木戸衣吹、山梨犬を三澤紗千香、愛媛犬を水樹奈々がそれぞれ自身の出身県のキャラクターの声を務めた。