SOMETIME'S、総勢9人で作り上げた熱気 初のワンマンライブをレポート

SOMETIME'S、初ワンマンライブレポ

SOMETIME’S

 後半から盛り上がる構成の「I Still」は、赤い照明のなかで展開し、SOTAのフェイクとTAKKIのギターが交差するスリリングな幕切れ。英語と日本語を往復する「Raindrop」に続く、「Never let me」ではSOTAが足元でボーカルエフェクトを使用したり、ドラムス・冨田が重ねシンバル(Clap stack)でハンドクラップの音を生で出したりと演奏の細部も見逃せない。

 ここで、Official髭男dismらを擁する<IRORI Records>への所属、5月に新EPがリリースされることが明らかに。その音源にはSOMETIME'Sとして初めて作った楽曲「Slow Dance」も収録されるという。「レーベルの方が『この曲を出そうじゃないか』と言ってくれたんですよ。こんなことありますか? 本当にありがたい」とTAKKIも感慨深げ。さらに6月には初のツアーもあるということで、今後の展開にも期待が高まる。

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 その「Slow Dance」から終盤戦へ。フォーク風の導入から爽やかなサビへ展開。再び華やかなホーンが鳴り、最後は転調して盛り上がる。「Stand by me」は中盤で各楽器のソロをフィーチャー。SOTAのテンションにあわせて、演奏が自然に盛り上がるなどチームワークの良さも垣間見えた。本編最後は清々しいホーン隊のイントロが印象的な「Morning」。オーディエンスも一緒に手拍子しながら会場がひとつに。

 全員が一度退場してから、アンコールの手拍子に誘われSOTAとTAKKIがステージに戻ってくる。ふたりはコミカルなMCで笑いを取りながら、サポートメンバーも再びスタンバイ。

 SOTAが「足を運んでくれた皆さんに感謝しかありません」と改めて感謝を伝え、彼らの躍進を確かなものとした重要な楽曲「Honeys」で締める。楽しそうにグルーブする9人。間奏前後でお互いに見合うSOTAとTAKKIも微笑ましい。熱気を保ったままステージは幕を閉じた。

 まだまだ本来のキャパとは言えないまでも、SOMETIME'S初のワンマンライブは成功を収めた。そしてレーベル所属などの新しい環境で彼らの活動が加速していくことは間違いない。控えている新EPと初ツアーも含め、今後の展開にも期待したい。

【セットリスト】
01.シンデレラストーリー
02.Get in me
03.Take a chance on yourself
04.Simple
05.HORIZON
06.I Still
07.Raindrop
08.Never let me
09.Slow Dance
10.Stand by me
11.Morning
12.Honeys

■リリース情報
4th Digital Single『HORIZON』
配信:https://lnk.to/_HORIZON

EP『TOBARI』
発売日:2020年10月21日(水)
配信:https://lnk.to/_TOBARI
CD購入:https://lnk.to/TOBARI

価格:1,900円(税込)
形態:CD Only(6曲入り)

<収録曲>
M1.Get in me 
M2.Honeys 
M3.Take a chance on yourself 
M4.Simple 
M5.I Still 
M6.Morning(MBS/TBSドラマイズム『そのご縁、お届けしますーメルカリであったほんとの話ー』オープニング主題歌)

■ライブ情報
『SOMETIME'S New EP Release Tour 2021』
6月6日(日)ShibuyaWWW OPEN17:15/START18:00
6月11日(金)阿倍野ROCKTOWN OPEN18:00/START18:30
TICKET:前売り¥4,000(税込・自由席)1ドリンク代別途

<オフィシャル先行>
受付URL:https://w.pia.jp/t/sometimes-of/
受付期間:~2021年3月8日(月)「23:59まで
※ご来場に関する注意事項など最新情報は公式サイトにて確認を

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