声優 小西克幸、『鬼滅の刃』宇髄天元役での自信みなぎる演技に注目 『遊郭編』アニメ化決定を機に考察
2020年、日本中に空前のブームを巻き起こし、前代未聞の興行収入記録を打ち立てた映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。TVシリーズの時からアニメーションのクオリティが高く評価され、『無限列車編』でその地位を揺るぎないものにしたアニメ『鬼滅の刃』は、長らく続編を待ちわびる声が上がっていた。そしてついに、『無限列車編』の続きにあたる『遊郭編』が、2021年にTVアニメ化されることが発表された。
鬼殺隊の柱の一人、炎柱:煉獄杏寿郎の生き様を描き、「300億の男」として日本中にその名を知らしめた『無限列車編』は、煉獄を演じた声優・日野聡にも強いスポットが当たることとなった。
そして、吉原遊郭に潜む鬼との戦いを描いた『遊郭編』にも、キーとなる柱が登場する。それが音柱・宇髄天元だ。ド派手な色男・宇髄の活躍と、彼を演じる声優・小西克幸の演技にはすでに大きな注目が集まっている。アニメ開始前に、『遊郭編』、そして宇髄の活躍の見どころについて予習しておきたい。
『柱合会議編・蝶屋敷』ですでにアニメへの登場を果たしている宇髄天元は、大柄な体躯に袖なしの隊服、飾り石のついた額当て、左目の赤い花のような化粧を施したインパクトの強いビジュアルの持ち主。さらに宇髄は忍の一族の出身であり、くノ一の嫁が3人おり、化粧や飾りをすべて落としてしまえば、その素顔は誰もが認める男前という、盛りだくさんなキャラクターだ。
そんな宇髄を演じるのが小西克幸。色気のある男らしい声音で、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(TOKYO MXほか)のディアボロや、『天元突破グレンラガン』(テレビ東京系)のカミナ、『べるぜバブ』(日本テレビ系)の男鹿辰巳などを演じてきた。2月14日にABEMAで配信された『鬼滅祭オンライン -アニメ弐周年記念祭-』に登場し、「隣に300億の男がいますし、そこからバトンを受け継ぐ柱として、相当気合を入れて頑張らなきゃマズイなと思ってます」とコメントした小西。アニメで口を開いた回数はまだ少ないものの、その数回の中でも、宇髄の自信みなぎる伊達者の人物像が伝わってくる、納得の演技を見せている。『遊郭編』第1弾PVでの決め台詞「派手だろ」には、否応なしにアニメ第2期、そして喋る宇髄天元への期待を高められるはずだ。
柱合会議では、鬼の竈門禰豆子に対して「俺が派手に頸を切ってやろう」と言い放った宇髄。遊郭に潜入する時も、とある行動によって竈門炭治郎に「人でなし!」と罵られるなど、登場初期は血も涙もない傲岸不遜な男という印象が強いかもしれない。だが物語が進むにつれ、きっとそのイメージは大きく変わってくるだろう。