スフィア、新曲「スクランブルデイズ」は次なる活動へのプロローグに 歌に込められた4人の思い
寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生の4人からなる声優ユニットのスフィアが、結成記念日でもある2月15日にグループ初となる配信限定シングル『スクランブルデイズ』をリリース。作詞をnano.RIPEのきみコが、作曲・編曲を湯原聡史が手がけた表題曲は、爽やかな風が吹き抜けるような疾走感を持ったナンバー。4人それぞれの人生が再び交わり、4人揃ってファンの元へと帰ってくるといった未来への希望と期待を感じさせるものになった。
「スクランブルデイズ」はスフィアにとって1年3カ月ぶりのシングルで、昨年12月18日にオンラインで開催されたイベント『スフィアのMusicRainbow07』で発表。クリスマスにワンコーラス分のリリックビデオが公開され、ファンの間でも喜びの声が上がっていた。
2009年に結成されたスフィアは、同年にシングル『Future Stream』でCDデビューを果たした。それぞれ声優として『けいおん!』シリーズをはじめ、『TIGER & BUNNY』、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ、『ソードアート・オンライン』シリーズなどの人気アニメ作品で主要キャラクターを務めるなど幅広く活躍している。
それと並行して音楽活動も続けており、2012年にリリースした3rdアルバム『Third Planet』がオリコンデイリー初登場1位を記録。2010年に初開催された日本武道館ワンマン公演以降は、幕張メッセや国立代々木競技場第一体育館など大規模会場でのライブを定期的に行っており、全国ツアー『Sphere live tour 2017 "We are SPHERE!!!!"』終了後から約1年間の充電期間を経て、デビュー10周年となる2019年に活動を再開。昨年2月には全曲ライブ『Sphere 10th anniversary Live 2020 “スフィアだよ!全曲集合!!』を2デイズで開催した。現在はメンバーの寿美菜子がイギリスで生活中のため、ファンの間では4人揃っての活動が心待ちにされていた。
日々変わりゆく世界の中で昨年は未曾有の経験をした。ディスタンスという言葉が街を飛び交い、人が行きたいと望む場所に行く自由さえはばかられるようになり、アーティストと観客が声を出し合い、一体となって楽しむライブを開催することも難しくなった。スフィア4人の歌声はもう聴けないのか? 誰もがどこかでそうした状況を受け入れつつあった昨年末、不意に送り届けられたファンへのクリスマスプレゼントが、この「スクランブルデイズ」だ。
イギリス滞在中の寿をはじめ、現在はそれぞれの場所で活動を行っているスフィアのメンバー。「スクランブルデイズ」は、離れた場所にいても、一度結ばれた絆は決してほどけることなく結ばれ続けていることを感じさせる。また、スフィアを求めるファンの声は絶えずメンバーの元に届けられ、それが彼女たちの力になっていることも楽曲に込められたメッセージとして感じ取ることができる。