スフィア、新曲「スクランブルデイズ」は次なる活動へのプロローグに 歌に込められた4人の思い
同曲の作詞を手がけたきみコは、ロックバンド nano.RIPEの活動と並行して、三森すずこや伊藤かな恵、『アイドルマスター』のジュリアのキャラソンなどで歌詞提供も行う。「スクランブルデイズ」についてきみコ自身はTwitterで「綿密な打ち合わせの上、今スフィアの4人が届けたいメッセージをコトバにさせていただきました」とコメント。サビでは〈未来へ続く坂道はカラフル いつもの場所で会えるまで 積み重ねた時が私を強くする たとえ見えなくてもそばにいるから〉と歌われ、未来を見据えた4人の力強い思いが綴られている。
作曲・編曲の湯原聡史はJUJU「STAYIN’ ALIVE」などを手がけており、The Beatlesを思わせるようなメロトロン風の音色が印象深いイントロから始まり、一転エレキギターのカッティングと共に疾走感溢れる歌声で、聴く者の手を引いてくれる。サビは大草原で手を広げて歌っているような壮大さ、さらにメンバーそれぞれのソロパートからは会えない日々で募りに募ったファンへの想いが溢れ出す。まるで一本の映画を観るようなドラマティックなサウンドと共に、世界がどんなに変わろうともまた会える日がくることを信じさせてくれる。
寿はイギリスでレコーディングし、最終的に4人の歌声がミックスされた。それぞれの歌声は、メンバー各自の経験や新たな日常を糧にして、さらに艶と深みを増したと感じさせる。離れているからこそ分かる成長や、離れていても交わることができる思いがある。リモートでの制作過程の中で、より確信へと変わったメンバーシップと未来への希望、そして溢れる4人の思いが、声の端々からこぼれ落ちている。
最後に「スッ」と、まるで息を吸うような声が収録されているのも印象的だ。人は何かを始める時、まず息を吸う。歌い始める時、歩き始める時、息を吸って気持ちを整える。この最後の「スッ」は、次の活動が始まることの合図のようで、まるで「準備はいいか?」と、語りかけているようにも感じる。つまり「スクランブルデイズ」は、スフィアの新たな活動のプロローグなのだ。
■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。
スフィア
Digital Single『スクランブルデイズ』
2021年2月15日リリース
配信リンク:https://lnk.to/LACZ-10059
1. スクランブルデイズ
作詞:きみコ 作曲/編曲:湯原聡史
2. MOON SIGNAL(Orch ver.)
作詞:畑 亜貴 作曲:虹音 編曲:籠島裕昌
3. Super Noisy Nova(Xmas ver.)
作詞:畑 亜貴 作曲:rino 編曲:籠島裕昌
4. スクランブルデイズ(Off Vocal)
5. MOON SIGNAL(Orch ver.)(Off Vocal)
6. Super Noisy Nova(Xmas ver.)(Off Vocal)
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