Rin音、藤井 風、ずとまよ、yama……2021年期待のアーティストランキングから“ヒットの新潮流”を紐解く

Rin音、藤井 風らに見るヒットの新潮流

 音楽配信サービス「AWA」が、ユーザーの作成したプレイリストの採用楽曲を集計し、“2021年にくるアーティスト”のトップ10を発表した。今年の音楽シーンを先取りする上でも最適なリストとなっているため要チェックだ。

■AWAユーザーが選ぶ!2021年にくるアーティスト
1. Rin音
2. Vaundy
3. 藤井 風
4. マカロニえんぴつ
5. ずっと真夜中でいいのに。
6. NEE
7. 優里
8. yama
9. 緑黄色社会
10. 空白ごっこ
(11位以降は省略 詳細はこちら

上位3組はいずれも男性ソロ

 見事1位に輝いたのは福岡県出身のラッパー、Rin音。昨年TikTok上で「snow jam」が大きなバズを巻き起こし一躍脚光を浴びると、その後各種ストリーミングサービスのバイラルチャートでもヒットを記録。今最も注目される新世代アーティストの一人だ。彼の作品の特徴は、ゆったりとしたムードのトラックと人肌の温度感のあるやさしいリリック。それによって生み出される日常感の漂うチルな雰囲気が魅力となっている。「snow jam」がTikTokでバズっていたのが、ちょうど緊急事態宣言が全国に発令されていた昨年の春頃。穏やかな感触を持った彼の楽曲が、あの時の人々の緊張を和らげたのかもしれない。

 2位のVaundyは現在デザインを勉強中の現役大学生で、音楽だけでなく映像ディレクションやプロデュースまでこなすマルチな才能を持つ。MVがYouTubeで話題になった「東京フラッシュ」は、“J-WAVEで流してもらおうとして作った”というのだからそのプロデュース力は確かだ(実際にJ-WAVEの番組にゲスト出演も果たしている)。昨年リリースした1stアルバム『strobo』は、ジャンルにとらわれない幅広い音楽性でその多才っぷりを発揮していたが、サウンド面はもとより、温かくも芯のある歌声も魅力。

 3位は岡山県出身のシンガーソングライター、藤井 風。数年前からYouTubeに投稿しているピアノカバー動画が話題を呼び、デビュー前からライブのチケットは即完売。さらに昨年リリースした1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』が各所で高評価を獲得し、そのアレンジ力や歌声もさることながら、類まれな作曲センスに注目が集まっている。先日の『関ジャム 完全燃SHOW』で出演者3人とも年間ベストソングに挙げるという番組史上初の快挙を果たしたのも記憶に新しい。英語も堪能のため国内にとどまらない活躍が期待される。

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