JO1、歌唱力の高さは“ボーカル組”だけじゃない メンバーの個性豊かな歌唱特徴を解説

 JO1のプリンスこと白岩瑠姫は、その麗しい見た目通り可憐な歌声と多彩な表現力が最大の強み。大平同様、曲全体の見せ場でガツン! と存在感を発揮していることが多い。『PRODUCE 101 JAPAN』の頃からセンターを務める「Happy Merry Christmas」は、そんな白岩の魅力を思う存分堪能できる1曲。ラップを担当することも多く、「Be With You(足跡)」では優しく包み込むように、「Safety Zone」では難易度の高い英語詞のラップをしっかりとクールに決めている。どの曲でも“王子らしさ”は損なわず、曲調に合わせて表情や印象を変えてくるのはさすがの一言。

JO1|Safety Zone PERFORMANCE VIDEO

 低音ラップでJO1の楽曲に重みを持たせているのが、鶴房汐恩。彼自身も「Shine A Light」のMVメイキングで、「ラップが楽しくなってきた、もっとスキルを磨いて認められたい」と話すとおり、新曲が出るたびに確実に成長を見せている。『無限大 (INFINITY)』での木全との掛け合いや、「Safety Zone」での妖艶なラップなど、男らしい独特の低音ボイスは1度聴いたら病みつきになること間違いなし。また、河野から「歌が上手くなった」と言われているほど、ボーカル面でも進化が止まらない。見るたびに今後の成長が楽しみな一人だ。

 デビュー時から急成長を遂げ、JAMを驚かせたのが豆原一成ではないだろうか。元々ポテンシャルは高かったものの、ここ最近の豆原のパフォーマンス力は見る者を圧倒する。心地よく優しい歌声は安定感があるだけでなく、リズム感も抜群に良いためラップも上手い。「やんちゃBOY やんちゃGIRL」ではまだ10代のあどけなさを見せたかと思えば、センターを務めた「無限大 (INFINITY)」や、「GrandMaster」では〈I got a crown〉と圧倒的王者感を漂わせる。難易度の高いパートも卒なくこなせる頼れる末っ子だ。

JO1|1st Live Streaming Concert 『STARLIGHT』ダイジェスト

 まだデビューして1年も経っていないとは思えぬほど急成長を遂げている11人。全員が「Go to the top」を本気で目指しているからこそ、ここまで進化し続けてきたのだろう。今年もますますパワーアップするであろうJO1を、陰ながら応援し続けていきたいと思う。

■紺野真利子
エンタメ系ライター。JO1やジャニーズグループのインタビュー記事を中心に、雑誌『CHEER』『週刊TVガイド』などで執筆。
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