日向坂46 佐々木久美と加藤史帆、グループにもたらす安定感 寄り添い時にふざけ合う“きくとしコンビ”

 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で思うように活動が出来なかった。夢だった東京ドーム公演も延期になった。しかし日向坂46はグループとして大躍進を遂げた。その中でもグループの代表的存在な2人の貢献度は計り知れない。

 2人の名シーンとして思い出すのは、デビューシングル『キュン』のヒット祈願で120kmにおよぶ駅伝を行った時のこと。この時、アンカーを務めたのは佐々木久美と2期生の小坂菜緒だったが、小坂は途中疲労と緊張からか腹痛を起こしてしまった。その際、佐々木久美はキャプテンとして、先輩として弱音を一切吐かず、小坂に寄り添うように最後まで強くい続けた。そしてゴールすると、佐々木久美は地面へと座り込んでしまった。そんな時、加藤は即座に佐々木久美の元に駆け寄り「スゴいよ久美。あんた絶対に辛いのにムリしてたでしょ」と言葉を掛けた。

 そんな風に辛い時はお互いの心に寄り添い、ふざける時は一緒にふざける“きくとしコンビ”。この安定感抜群な2人がいる限り、2021年の日向坂46も躍進を続けることだろう。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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