森田ひかる、山﨑天、小池美波……櫻坂46、「Nobody’s fault」注目ポイントは? テレビパフォーマンスの見どころ解説
続いて流れるようにやってくるDメロでは、フォーメーションがダイナミックに展開する。踊りも統一されていない箇所と、全員が同じ動きをする箇所とが混在していて、ステージ上にイントロ以来の大きな動きが現れるのがここだ。注目は裏センターとも言うべき小池美波。ちょうど〈一本の木〉を表現するかのように彼女だけが右手を掲げる場面は、グループダンスならではの”奥行き”が感じられる振り付け。列の交代も起きるため、前後のメンバー間の移動もめまぐるしい。ここはステージ上の躍動感を楽しみたい。楽曲的にもここは雲間に光が差し込むようなワクワク感がある。センター森田越しに小池の鋭い表情をカメラが捉えると画面に漂う緊張感。その後、間もなくやってくるのがこの曲一番の見せ所だ。スカートを片手で掴んでマントのように使い前進、そして森田のジャンプ&シャウト!(ロングバージョンだと2回転ターンからジャンプする!)
最後はラストサビ。全体的にこの曲における藤吉夏鈴は目を見張るものがあるが、ここでの彼女の気合の入り方は特筆すべきものがある。シャウト後に屈んだ状態からサビの激しいダンスへ立て直す瞬間の奮い立つような鬼気迫る雰囲気や、自らを鼓舞するような気迫が体全体から伝わるのだ。もちろん森田のソロダンスも素晴らしい。髪をかき分ける仕草の迫力は、目力に定評のある彼女だからこそ出せるものだろう。いつも穏やかな田村保乃が感情露わに踊る姿もいい。1期生の渡邉理佐や小林由依に至っては圧巻の表現力だ。
このように様々な見どころのある本曲。記事に挙げた以外にもまだまだ魅力が詰まっているので、ぜひ放送を見てそれぞれの”推しポイント”を見つけてもらいたい。
■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
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