嵐とブルーノ・マーズ、国境を超えた夢のコラボはなぜ実現したのかーー寄り添うことで共鳴した、2組による配信番組を観て
嵐から一足早いクリスマスプレゼントが届いた。12月17日~20日に配信された『Behind the Scenes of “Whenever You Call”』だ。ブルーノ・マーズ×嵐のスペシャル対談に加え、国立競技場で収録された特別なパフォーマンス、さらにはスペシャルボーナストラックも披露され、貴重で贅沢な内容となった。今回は同配信で語られた、ブルーノ・マーズが嵐に楽曲を提供するまでの経緯や、嵐に対する思いなどについて振り返りたい。
「ブルーノ・マーズとか……」ーー松本潤の言葉が現実に
番組冒頭、松本潤は「Whenever You Call」の制作について「嵐にとって素敵な時間になりましたね。モノを作っている時間を含めて」と告白。豪華な対談はブルーノの「What's up ARASHI!」と賑やかな挨拶からスタート。番組は楽曲のレコーディングに至るまでのドキュメンタリーと、ブルーノと嵐による対談にて構成されていた。
当初のミーティングでは楽曲制作にあたり「全世界の人が聴いて全ての人に伝わりやすい曲がいい」と話す松本の姿があった。スタッフから「誰を考えてる?」と聞かれると「ブルーノ・マーズとか……」と返す松本。この一言は、その後現実のものとなって動き出すことになる。
全編英語詞にこだわった理由
ブルーノ・マーズの楽曲提供の話を聞いた時、「無理だろうと思った」と話すのは大野智。相葉雅紀も「信じられないという気持ち」と当時を振り返る。また今回の全編英語詞について、メンバーそれぞれが苦労したエピソードについても明かされ、クオリティの高い発音を意識し、テイクを重ねる櫻井翔のレコーディング風景の映像からもその難しさが伝わってくる。普段は器用に何でもこなす印象の二宮和也でさえも、英語詞をメロディに乗せる難しさを口にしていた。また、相葉は全て歌詞をカタカナに起こしレコーディングに臨んだそうで、「先生に“それはカタカナだ”と指摘されたけどそりゃカタカナだよ! 」と笑顔で明かすシーンは、緊張感だけでなく、制作する上での楽しさも感じながら音楽と向き合っていることを観て取ることができた。
話題となった美しいコーラスワークに関して櫻井は「ここまで5人でコーラスを重ねたことは過去になかったし、大きなチャレンジだった。メンバーが5人いる嵐だからできることを(ブルーノが)届けてくれたんだな、と思いましたね」と、感慨深い表情で答える。大野は振付について「力を入れ過ぎず、大人の柔らかさの中にも強い部分があるように表現した」と、嵐としての見せ方にまで気を配っていたようだ。