aespa、TOMORROW X TOGETHER、IU×BTS SUGA……アニメーション用いた表現で魅せるMV K-POPシーンでは定番化?
アバターを用いる傾向も実は以前からあった。世界的に人気なオンラインゲーム『League of Legends(通称:LoL)』から誕生した(G)I-DLEのミヨンとソヨンが参加したバーチャルグループ、K/DAだ。デビュー曲「POP/STARS」は、グループ誕生のきっかけがK-POPが起点ではなかったことからも、各地で人気を誇った。K-POPファン以外の新規ファンの獲得にもつながっている。
また、BLACKPINKはセレーナ・ゴメスとのコラボ曲である「Ice Cream(with Selena Gomez)」を、アバターになったメンバーたちがパフォーマンスする動画を公開している。さらに、JYPエンターテインメントに関しても、ポータルサイト「NAVER」の孫会社であり、拡張現実(AR)アバターサービス「ZEPETO」を運営する「NAVER Z」に投資した。ITZYやTWICEのメンバーがアバターとなったビジュアルがお披露目されると、SNSでも話題になっていた。
このようにアイドルがアバターとして登場することは、物珍しさから釘付けになるのもあるが、それに加え、子供がアニメを見て思うワクワクする心理に近いものもあるのではないだろうか。アバター化することで万人ウケする要素も増し、キュートでキャッチーといった印象を残すとともに、最先端の技術による新鮮さも感じられる。今後もアバターを使用した画期的な方法が期待でき、可能性は無限大といったところだ。
アバターやアニメーションといった演出は、映像ならではの手法だ。パフォーマンスが重視されるライブとはまた違った魅力が強調される。視覚的な楽しさが加わり、ファンを飽きさせないコンテンツと言える。コロナの影響でファンとアーティストの間に物理的な距離感が生まれてしまったものの、新しい取り組みでファンにインパクトを与え続けるK-POP。これからは、アニメーションやAR技術を取り入れたプロモーション方法が定着し、一つのエンタメとして世界各国で人気になるのではないか。
■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006