SMエンタから日本人メンバー含むガールズグループ aespaがデビュー LOOΠΔで評価されたイ・スマンの美学を踏襲するか
2020年11月17日、韓国の大手芸能事務所・SMエンターテインメント(以下、SM)所属の女性4人組がメジャーデビューを果たす。彼女たちの名前はaespa(エスパ)。同事務所が新人グループを手掛けるのはNCT以来で4年ぶり、ガールズグループとしては2014年にデビューしたRed Velvet以来で6年ぶりというから、周囲の期待が高まるのも無理はない。
では一体どのようなグループなのか。それを知るためのティーザー動画とイメージショットの公開が10月26日、公式SNSアカウントおよびYouTubeチャンネルなどで始まった。第1弾はaespaのロゴマークを公開。グループ名は「Avatar X Experience」を意味する“æ”とaspect(両面、側面)をミックスしたもので、「自分のもうひとつの自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」というコンセプトをベースに活動していくという。
続いて公開されたのはメンバーのビジュアルだ。最初に登場したのは韓国人のWINTER(ウィンター)。優れたボーカルテクニックを持ち、ダンスの実力も相当あるとのこと。その次に現れたのは同じく韓国人のKARINA(カリナ)。彼女も歌とダンスが得意であり、ラップもかなりのレベルだそうだ。
3人目は中国人のNINGNING(ニンニン)。歌唱力に自信にありとアピールしていることから、彼女がメインボーカリストになるのはほぼ間違いない。そして4人目はGISELLE(ジゼル)が登場。日本人の彼女は韓国語や英語が堪能で、ラップをメインに活動していくようだ。近年のK-POPシーンで日本人が活躍するのはめずらしくないものの、女性ラッパーというポジションはレアではないだろうか。
10月31日にはグループショットを公開。これでaespaが日本・中国・韓国出身の4人の女性からなる多国籍グループだということが明らかになった。ビジュアルを見る限りでは、S.E.S.(エスイーエス)、少女時代、Red Velvetと続いたSMの美形アーティストの系譜をきちんと継いだ印象がある。中でも同じメンバー数ということもあるせいか、かつてSMに所属していた天上智喜(てんじょうちき)The Graceの雰囲気と似ていなくもない。
各メンバーの動画もこれまでにいくつかアップされているが、同時にそれぞれのアバターも登場させているのが興味を引く。IT先進国である韓国では、このようなCGキャラクターをプロモーションに使うことが多く、音楽シーンも例外ではない。古くは“世界最初のサイバー歌手”と呼ばれたdiki(ディッキー/オリジナルは日本発の“伊達杏子”)や、バーチャルアイドル・ナスカを正式メンバーとして迎えたガールズグループ・Nazca(ナスカ)などが、一部のマニアの間で話題を集めたことがあった。