JUNNAが語る、20歳を迎えた心境と『20×20』での新たな挑戦 「“ここで歌うんだ”という意志を強く表現したい」

JUNNAが語る、20歳を迎えた心境と『20×20』での新たな挑戦 「“ここで歌うんだ”という意志を強く表現したい」

「歌詞の女性の年齢にも近づいて、解釈するのが楽しい」

ーー続く「Sleepless」は、トラップ風の不穏なビートが印象的なナンバー。JUNNAさんが自ら選んだとのことですが、どこがポイントだったのですか?

JUNNA:サビにクラップの音が入っているんですけど、それを聴いたときに、ライブで私とお客さんがクラップしている画が浮かんだんです。あと、私の今までの楽曲は高い音をスパンと突き抜けて歌っている印象が強いと思うんですけど、この曲みたいに低音でズンズン攻めていく曲も歌ってみたいなと思いまして。きっと皆さんにも新鮮に感じてもらえると思います。

ーー歌詞は自分の過去や弱い面を思い返して葛藤する気持ちが描かれています。

JUNNA:タイトルが「Sleepless」ですけど、誰しもがいろいろ考えてしまって眠れない夜があると思うんです。曲自体も怪しげでちょっと暗い雰囲気があるので、心の中に何かが渦巻いている感じが、歌詞からも伝わってきました。

ーーそして先ほどお話にあがった「La Vie en rose」。エッジーなギターと4つ打ちのビートが合わさった情熱的なダンスチューンです。

JUNNA:音も歌詞も大人っぽくて、ちょっと背伸びしないと歌えない感じだったので、7〜8歳ぐらい上の自分を想像して歌いました。唐沢(美帆)さんが書いてくださる歌詞はいつも大人っぽくて、毎回違った自分になれる気がするので、歌っていて楽しいです。

ーーたしかに同じく唐沢さんが作詞した「赤い果実」は、男性を翻弄する大人の女性の雰囲気がありました。この「La Vie en rose」は、逆に自分から情熱的にアプローチする恋の歌ですね。

JUNNA:きっと強い人なんですけど、あまり上手くいってないのかなって(笑)。「お願いする立場にいるのかな?」とか、いろいろ想像しながら歌いました。ワルキューレで歌い始めた14歳の頃は、大人っぽい歌詞を意味も分からず歌っていたこともあったんですが(笑)。

ーーそうなんですね(笑)。

JUNNA:フレイアの曲は彼女の年齢(15歳)に近いんですけど、私が歌唱を担当している美雲・ギンヌメールは大人っぽい曲が多いので……美雲も3歳のはずなんですけど(クローン体のため、実年齢は3歳)。でも最近は、唐沢さんが歌詞で描く女性の年齢にも近づいてきて、自分なりに解釈するのも楽しいです。

ーーそして「イルイミ」を経て、チルなエレクトロニカ風の「波打ち際」へ。これこそ、今までのJUNNAさんにはなかったタイプの曲です。

JUNNA:この曲が私の中では一番新しい挑戦になりましたし、アルバムで一番好きな曲でもあります。最初に最果(タヒ)さんから詞をいただいて、それがどんな歌になるのか想像もつかなかったんですけど、多保(孝一)さんが素敵なメロディを付けてくださって。プリプロダクションのときから、表現するのが楽しみな曲でした。

ーー歌詞を受け取ったときの印象は?

JUNNA:ここで描かれている〈ぼく〉と〈きみ〉がどういう関係なのかはわからないですけど、ちょっと失恋しているラブソングなのかなと思いました。この曲にはジリジリっていう音が入っているんですけど、それが古いフィルムのカメラで〈ぼく〉が〈きみ〉を撮っているようなイメージで。波打ち際で一緒に過ごした夏だとか、春夏秋冬を一緒に過ごして思い出を作っていた頃の映像を、〈ぼく〉が一人で観ている画が浮かんできたんです。〈きみ〉はどんどん先に進んでいくけど、〈ぼく〉の中では、あのときのままの気持ちでずっと止まっているっていう。切ないけど、きっと前に進みたい気持ちも持っているんだろうなと思いながら歌いました。

ーー歌のアプローチも難しかったのでは?

JUNNA:歌い方の方向性はすごく迷いました。きっと優しく歌っても成り立つ曲だし、私も最初はそれがいいかなと思って、サビで優しい歌い方にも挑戦したんです。でも、ちょっと違うかなと感じて、それとは逆にすごく強く歌ってみたり試行錯誤した結果、どちらの良さも内包した形で歌うようにしました。Aメロは語りかけているイメージもあるので優しく、サビでは強さも出しつつ、そこに後悔や切なさを出せたら違いが見えて面白いかなと思って、最終的にはその方向に絞りました。

ーー曲の最後はJUNNAさんが息を吸い込むブレス音で終わるのが、この曲で描かれるドラマの奥行きを感じさせて、印象に残りました。

JUNNA:あの音が入ることで、最後に急に現実に戻った感じがするので、自分でも聴いていてもすごく好きです。〈ぼく〉の想像の世界が続いていて、〈きみ〉との楽しい日々を思い返していたのに、最後の息で「あっ、いなかった……」みたいに悲しさが急に溢れてくるので、皆さんにも最後までしっかり聴いてほしいです。

ーーその次の「Now or Never」は、中塚武さんが作編曲したスウィンギーなポップチューン。作詞はTahiti 80のグザヴィエ・ボワイエで、全編英語詞になります。JUNNAさんは過去にも「Shooting Star」という英語詞の曲を歌っていましたが。

JUNNA:「Shooting Star」は日本語も少し入っているので、全編英語詞の曲はこれが初めてなんですよ。歌と英語は小さい頃からずっとやってきた自分の軸なので、それを組み合わせた曲になります。「Shooting Star」は16歳のときにリリースしたミニアルバム『Vai! Ya! Vai!』で作っていただいた曲なので、そこからの成長も見せられたらと思いました。

ーー2018年夏にカナダに留学していましたが、英語は以前から興味があった?

JUNNA:そうなんです。3〜4歳の頃から英語をやっていて、親子留学したり、高校も今通っている大学も、英語を主に勉強しています。海外に行ったときも、英語の歌を歌えたらいいなと思ったんです。海外のアニメファンの方は日本語の歌詞も覚えて来てくださるので、私も英語で返したい気持ちがあるし、英語曲で皆さんと一緒に盛り上がれたらいいなと思って。

ーー公式YouTubeチャンネルでシーアの「Chandelier」をカバーしてましたが、洋楽もよく聴くのですか?

JUNNA:時たま聴くぐらいなんですけど、自分の中で一番衝撃を受けた映画が『バーレスク』で、そこから好きになりました。自分のライブでは登場前に必ずクリスティーナ・アギレラの「Fighter」をかけてもらうんです。「これから戦いに行くぞ!」という気持ちになるので。英語の曲は歌いやすくて、実はデビューしたての頃にライブでジャニス・ジョプリンの「Piece of My Heart」をカバーしたこともあって。それはSuperflyさんもカバーしていた曲なんですけど、Superflyさんをきっかけに曲を知ったり、カラオケで歌ったりはしていましたね。

ーーアギレラもジャニスもパワフルなボーカリストなので、JUNNAさんのスタイルに近いものを感じます。

JUNNA:ありがとうございます。洋楽はやっぱりフェイクの質が日本と全く違うので、ボイトレでも「フェイクを練習するにはいいよ」と薦められて、曲を使って練習したことはあります。

ーー「コノユビトマレ -20×20 ver.-」から、JUNNAさんとは縁深い岩里祐穂さんが作詞、コモリタミノルさんが作編曲を手がけた新曲「あばよイエスタデイ」に。ドスの効いた歌い回しがかっこいい、JUNNA節が全開の1曲です。

JUNNA:今までの私の要素がたくさん入っているので、安心して歌える曲です。でもDメロの〈遠くから 遠くから 鳴り止まない〉のところで急にすごく高くなるので、そこは裏声でいくか地声でいくかを迷いながら何回もトライしました。歌詞も岩里さんっぽくて、サビの〈いけずだね〉とか、今ではあまり使わないような言い回しでも、歌うとやっぱりカッコよさが出るし、それがまた歌謡曲っぽさに近づいたりするので、歌い甲斐がありました。

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