JO1「Safety Zone」、聴くたびに新たな発見がある“スルメ曲”に 歌詞や歌声、ダンスのポイントを探る

JO1「Safety Zone」のポイントを探る

 また、それぞれの歌い方も聴けば聴くほど味わい深い。例えば、いつも地声もしくはミックスボイスで高音を出している河野純喜だが、2コーラス目のサビ前や、ラップ前のブリッジ部分などはファルセットを使って歌の表情をいつもと変えている。低音ラップが魅力の鶴房汐恩も、2コーラス目のAメロで比較的高めの歌声を披露。與那城奨は、もともと持っている奥行きのある艶声を余すところなく発揮しているなど、メンバーたちの歌声にいつもと違う部分を見つけられるのも楽しい。

 もちろんダンスは言わずもがなで、一体感が素晴らしい。細かな部分まで揃っているダンスというよりも、それぞれの表現力がぶつかり合って個人を光らせると同時に、まとまりにつながっているような一体感だ。中でもダンスリーダー・川尻蓮のしなやかなダンスは曲調にもぴったりで、いつも以上につま先から指先まで、所作が美しい。

 デビューシングル時、ダンスの振り入れを1週間でやったと語っていたが、11月14日の『JO1 1stアルバム「The STAR」オンラインショーケースイベント』では1曲あたり3日で振りを覚えると言っていたJO1。「Safety Zone」然り、彼らがどんどん成長をしていくことで、新しい、知らない一面が見えるパフォーマンスが増えてくる。次はどんな顔を見せてくれるのだろうか。まだまだJO1から目が離せない。

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