新しい地図 稲垣吾郎&草なぎ剛&香取慎吾の3人と森且行選手、ついに果たされた約束ーー心の奥底を温める“繋がり”を見つめて

 しかし森は、そこで満足せず努力を続けてきたのだ。しかも、これだけいろいろと混乱のあった2020年に、日本一になってみせる森且行はやはりスターなのだと痛感した。夢は諦めない限り、手に届くチャンスがきっと巡ってくること。その機会を逃さないように、鍛錬を続けること。それが、10年、20年とかかったとしても……。

 そして、どんなに久しぶりの再会であっても、心通う人とはいつだってその当時の感覚に戻れることも彼らから教わった。香取は、まだ森がオートレーサーになる前に、バイクに乗せてもらい観客の入っていないオートレース場に連れて行ってもらった時の様子を昨日のことのように話す。森は「このオイルのニオイ、最高だろ」と語りかけ「別に? わかんない」と返した香取のやりとりが、容易に想像できる。

 草なぎは「地下鉄のホームでバック転をさせられた」「靴をくれればいいのに売ってきた」と文句を言いながらも、「森くんってすっげー面白いよね、最高だよ、森くんは! 本当にテレビで言えないこと、たっくさん教えてもらった(笑)! 森くんってすごく男らしいし、僕の中ではお兄ちゃん的な存在で憧れてる」と、すっかり弟の顔になっていた。

 そして、再会したときにはドギマギとしていて、「2人きりでは話せないかも」と言っていた稲垣と森だが、実は連絡先を交換していたことが発覚する。「吾郎ちゃんの(連絡先が)わかってれば、あとはみんなと連絡とれるからさ」と、SMAP6人の中間管理職的ポジションだった2人ならではのつながりがあるのだ。

 頻繁に連絡を取らなくても、顔を合わせなくても、それぞれが別の道を歩むことになっても……繋がりというのは、わかりやすく形に見えなかったとしても、たしかにあって、私たちの心の奥底を温め続けてくれている。

 人との距離感が試される今。そして、先が見えず夢をなかなか見られない今だからこそ、彼らのリアル人生ドラマにまた勇気づけられる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる