3周年を迎えても新しい地図は広がり続けるーーあらゆる変化を受け入れてきた、3人それぞれの個性

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がファンサイト『新しい地図』を開設して3周年を迎えた。開設日である9月22日には、YouTube公式チャンネルにて「新しい地図」と題した特別映像をアップ。再生すると、3年前『新しい地図』を広げたときと、同じ音楽が流れてきた。

新しい地図

 あの日、「逃げよう。自分を縛りつけるものから」と語りかけられた衝撃を思い出す。アイデアと愛嬌を武器に、ボーダーを超え、塗り替えていこうと訴えかけたあのムービー。3人が進むと決めた新たな世界は、まだ方位記号しか見えなかった。「バカにされたっていい」「さあ。風通しよくいこう」と力強く歩く背中の先に、何が待っているのか。怖いけれど、楽しみで。ワクワクと共にゾクゾクしたものだ。

新しい地図

 あれから3年が経ち、同じ音楽と共に流れる特別映像は、香取はグリーン、草なぎはイエロー、稲垣はピンクと、それぞれの背中に描かれた方位記号から色が飛び出す。それは、彼らが長年親しんできたカラーをベースに、どんな色をも受け入れていくような美しいグラデーション。そして、その光で□、△、○の形が描き出される。ああ、この3年は、彼らにとってまさにそんな月日だったと感じた。彼らはこれまでのカラーを大切にしながら、あらゆる変化を受け入れ、そして1人ひとりの輪郭をより鮮明なものにしてきたのだ。

生きる“時間”そのものを作品にしていく香取慎吾

 もともと絵が好きだと話していた香取。その才能は、新しい地図を広げるやいなや、パリのルーブル美術館・シャルル5世ホールでの個展『NAKAMA des ARTS』へと繋がる。絵画にとどまらず、ファッション、動画、AIなど、クリエイティブな発想は広がる一方。IHIステージアラウンド東京での『BOUM!BOUM!BOUM!香取慎吾NIPPON初個展』では、回転式の劇場ステージを活用した大胆な映像演出や、来場するたびに進化を遂げるライブペインティングなど、個展の概念を突き抜けるものばかりで、観る者の度肝を抜いた。

 そして、気づかされたのだ。彼がずっと手掛けてきたライブ演出のこと。幼い頃から表現することが、仕事でもあり、遊びであり、人生のそのものだったこと。二度と戻らないこの瞬間をエンターテインメントにしてしまう力。毎月7.2時間のインターネットテレビの生放送も、ライブペインティングも、そしてシットコムも。「彼だからできる」、いや「彼にしかできない」作品。そうして多彩な才能を、これでもかと見せてくれる一方で、いつだってグループの末っ子として見せてくれた、あの大きな口でもぐもぐと食べる幸せな瞬間もそこにはある。彼が生き続ける限り、作品が生まれ続ける。そんなエンタメモンスターと生きる時間に思わず感謝したくなる。

誰もが信じたい“いい人”をまっすぐに見せる草なぎ剛

 天真爛漫で癒し系。なのに、演技をすればその目から別人になってしまう草なぎは、振り幅をさらに広げた印象だ。愛犬・クルミちゃんとの出会いを通じて、従来の屈託のなさに加えて愛する者を守る強さも垣間見えるようになった。新しい地図を広げて間もない頃、3人のレギュラー番組が次々と終了した。その大きな変化にも、インターネットという新境地を開拓していく。

 なかでも、草なぎのYouTube進出は誰もが驚かずにはいられない挑戦だった。人気YouTuberの中にあくまでも「新人」として入っていく草なぎの姿が忘れられない。手探りながら愚直に更新を続け、そのガムシャラさを「クルミちゃんを食べさせないとだから」なんて笑ってみせる。人はピンチになったときこそ本性が見えると言うが、かねてより世間が抱いていた草なぎの“いい人感”は間違いではなかったと証明してくれたように感じた。さりげないようで、ズシリと心に響く。草なぎの仕事ぶりは、いつも人を信じること、愛をもって生きる大切さを気づかせてくれる。それは、映画『ミッドナイトスワン』の難役を、無心に演じきった部分にも通じているのではないだろうか。誰もが本当は信じたい大切な何かを、彼はいつもその飾らない魅力で訴えかける。

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