GEMS COMPANY 長谷みこと×音羽雫×スクエニ 髙橋祐介Pに聞く、葛藤や涙を経て掴んだメジャーデビューまでの道のり

GEMS COMPANY 長谷みこと×音羽雫×スクエニ 髙橋祐介Pに聞く、葛藤や涙を経て掴んだメジャーデビューまでの道のり

 スクウェア・エニックスとディアステージが手がける、10人組アイドルグループ「GEMS COMPANY」が10月21日、メジャーデビューアルバム『precious stones』をリリース。楽曲はMONACAが手がけるだけに、キャッチーさポップさ、そして中毒性も抜群。各楽曲の世界観が表現されたMVも話題だ。また、アイドル、声優、歌手などそれぞれ異なる目標を持ち、YouTuberとしての側面も持っている。メンバーを代表して長谷みこと、音羽雫、そしてプロデューサーの髙橋祐介氏に、結成からの2年を振り返りながら、3年目の展望を語ってもらった。(榑林史章)【最終ページに読者プレゼントあり】

初ワンマンライブは過酷、3日間で5ステージ!

GEMS COMPANY 音羽雫、長谷みこと
GEMS COMPANY 音羽雫、長谷みこと

ーー活動が3年目に入ったということで、これまでどんな2年でしたか?

長谷みこと(以下、長谷):ひと言では表せない濃密な2年でした。私はもともと声優志望でオーディションを受けて、それがアイドルとしてデビューすることになり、自分たちが歌う楽曲や衣装ができて、その楽曲でライブをしますと、どんどん展開していって。目まぐるしかったんですけど、そのなかで自分の指標や展望も見えてきたし、アイドルを存分に楽しんだ2年だったと思うので、3年目はもっとプロフェッショナルな部分を磨いて、ライブもいっぱいやりたいです。

音羽雫(以下、音羽):私は、この2年、すごく短かったなって思います。もともと歌が好きで、歌やライブをいっぱいやりたいと思ってオーディションを受けたんですけど、最初はYouTubeの配信ばかりでライブがなかなかできなくて。そんななかで少しずつライブができるようになり、昨年の12月28日に『GEMS COMPANYアコースティックライブ おうたのじかん』を、みずしー(水科葵)とみこちゃんの3人でやることができました。3年目はもっといっぱいライブができたらいいなという気持ちが、いちばん強いです。あと個人的に音羽雫というキャラクターが確立してなくて、わりと悩んでいて(笑)。YouTubeで配信するのも音羽雫になってからが初めてだったから、猫をかぶったほうが良いのかなって思ったり。

長谷:それ、すごいわかる。私も声を変えたほうが良いのかな~って、最初は思ってた。アイドルの部分とYouTuberの部分を、どう両立して見せていけばいいのか難しくて。

ーー髙橋さんはこれまでゲームをプロデュースしてきて、アイドルのプロデュースはGEMS COMPANYが初めてだったんですよね。

髙橋祐介(以下、髙橋):はい。我々がゲームやコンテンツ制作で培ってきたものと、アイドルのプロデュースに知見のあるディアステージさんのノウハウを、どう組み合わせて展開していくのか、最初はお互いに手探りの部分はありましたね。我々がやりたかったことは、単に女の子をアイドルとして可愛く見せるのではなく、ひとりの女の子がどう人生を歩んでいくのか、その子がアイドルとしてステージに立った時にどう輝くのか、そのギャップも魅力としてファンのみなさんに届けたいというものだったので。だから私たちからは、「何かを演じるようなことは基本的にやらないでほしい」と、メンバーにオーダーしていたんです。とは言え、芸能の仕事をするのが初めての子がほとんどだったので、みんなどこまで自分の素を出して良いか迷いがあって、だいぶ苦戦していました。そのたびに「今日の配信はこうだった」「もっとこうすれば良い」など提案をしながら、いろいろなものを一緒に積み上げてきた2年間だったと思っています。

ーー自分をより良く見せたいと思うのが人情ですから、最初からすべてをさらけ出すのは難しいですよね。

音羽:そうなんですよ。

長谷:確かにいろいろ悩んだんですけど、結果的に等身大というところに落ち着きましたね。それに実際、ライブで見せるアイドルの姿と配信の姿とのギャップに、「すごくグッとくる」と言ってくださるファンの方も大勢いるので、私たちらしくて良いんだなって最近はすごく思うようになりました。

ーーそういうファンの声があるということは、プロデュースワークがハマったということでしょうか。

髙橋:本当に全員ベクトルの違う個性を持ったメンバーを集めたので、「全員面白いから箱推しします」と言ってくれるファンもすごく増えています。そう考えると結果的にハマった形ですけど、振り返るとメンバーには酷なことをお願いしていたなって思っています。いちばん悩むところを、最初の段階から本人たちに委ねていたんですから。それに、その後をどうやっていくのかも、不安に思っていたと思うし。

ーーこれは想定外だったけど結果オーライだった、うれしい誤算だった、みたいなことはありましたか?

髙橋:2019年6月に初の単独ライブ『Magic Box』を3日連続で計5ステージやったんです。ユニットが5組あったので、5組それぞれにMCの機会を持たせてあげたくて。でも本人たちにしてみれば、喉や体力の面でめちゃめちゃハードだったと思いますし、それも初ライブですからね。初日はガチガチで、どうなるかと思っていたんですけど、ステージをこなすごとにどんどん良くなっていって、ファンの方たちにもメンバーの成長を目の前で体感してもらえました。最初からそういう意図だったわけではなかったけど、そういう過程を間近で見てもらえるのはすごく面白いと、新しい発見になりましたし、ファンの方もすごくよろこんでくれました。

ーーステージを重ねながら、自分たちで成長している実感はあったんですか?

長谷:私は、とにかくその3日間をこなすことだけで、精一杯でした。でも初めてだったのは、私たちだけじゃなくファンのみなさんも同じで、「ジェムカンが初めて推すアイドルです」と言ってくれる方が大勢いらっしゃって。だからコールやサイリウムの色とかも、最初はバラバラだったんです。でも公演を重ねるたびに、それがどんどんひとつになっていって。そういう意味でも、私たちとみんなで、一緒に乗り越えた初めてのライブだったなって。

音羽:それまで配信ばっかりだったから、ファンの方と間近で触れあうのも初めてだったし、ライブでコミュニケーションを取るのがこんなに楽しいんだと実感しました。やっぱり初日はみんな本当にガッチガチで手探り感が強かったんですけど、やるごとにみんな歌もダンスも良い感じになっていって、1ステージ目と5ステージ目は、まったく違うものになって最後はすごく盛り上がったんです。

長谷:アンコールももらえてうれしかったし、達成感から感極まっている子もいて。

音羽:みんな泣いてたよね。

髙橋:みことはガチで泣いてたじゃん。

長谷:そうでしたっけ(笑)。

音羽:いろんな涙があったよね。5ステージのなかで上手くいかないステージもあって、それに対する悔しさもあったし。でも最後はめっちゃ楽しかったから、大変だったけどやってすごく良かったと思いますし、その経験が今に繋がっていますね。

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