「誰かが夜を描いたとして」インタビュー
cadodeが表す“虚無と情動”を織り交ぜた音楽性と時代感 「生きづらさを熱量に変えたい」
僕ら一貫してひねくれているところがあって
ーー伝わるといいですね。そして10月14日にリリースした最新曲「誰かが夜を描いたとして」は、青春期の葛藤を描いたエモーショナルかつ力強さを持つポップソングになっていてとてもよくて。かなり力の入った作品ですよね?
koshi:力んでいるって意味でも力入っているかもしれません(笑)。ちなみに、この1年ぐらいの流行りの流れで、正直みんな“夜”を描いているなと思って。
ーーあ、そこか。
koshi:僕たちが提示したいのはその先だなって思って。その先を書いています。
eba:僕ら一貫してひねくれているところがあって。みんなそうだったら、僕たちはって。「完全体」という曲も、表層的なオシャレに向けてのアンチテーゼのような曲で。雰囲気はおしゃれなんですけどね。
谷原:あくまで批判ではなく、自分たちはこう思っているんですよって感じですね。
ーー「誰かが夜を描いたとして」は、曲の展開的にも盛り上げて盛り上げて熱く高みに上がっていって、ポエトリーの箇所でさらに熱量が伝わってくるという素晴らしい構成で。突きつけてきますよね。グワっと持っていかれます。
koshi:直情的というか、エネルギッシュですよね。
eba:今までにないメロディだったり詰め込み感だと思うんですよ。普通にはしたくなかったので、アレンジでひねくれ感をうまい具合にキャッチーなメロディに込めていくかっていう。Aメロのバックトラックとか特に聞いてほしいですね。
koshi:よく聞くとこのジャンルでは普通鳴らない音が鳴っていますね。
ーーイントロから没入感が高くて、それこそEDM的なセンスもあったり80’s感、そしてボカロ文化な感じもあったり、いろんな背景が見えてくるんですよ。
eba:メロディはすぐに出来たんですけど、アレンジはなんども作り直しましたね。
ーー「誰かが夜を描いたとして」のMVも面白そうで。メンバーのパーソナルストーリーを追うっていうコンセプトなんですよね。しかも、表現方法がピクセルアートという。
koshi:MVの前に、3人のパーソナルな面を描いたアニメーションがあって。それをTwitterでまず出しました。その映像やストーリーが本編MVにも反映されていて。
ーーMVがSNSと行き来するイメージがあるんですね。自分たちのプロフィールとも繋がりつつ、さすがだなあ。
koshi:僕らの音楽は世界観が大事なので、カタカナでいう“セカイ系”の、現実と二次元の中間みたいなところがピクセルアートだと伝わりやすいかなって。いまの時代的にもフィットするのかなと。
ーー確かに“いま感”ありますよね。「誰かが夜を描いたとして」はヒットを予感させる曲だと思いますし、誰かの人生のスパイスになる曲だとも思います。MVの拡散力も楽しみですね。今後もさらに活躍を期待してます。
一同:ありがとうございます!!!
■リリース情報
「誰かが夜を描いたとして」
配信中
配信はこちら