NiziU、多様なバックグラウンドの9人がダンスにおいても個性や魅力を発揮 ミッションを経るごとに開花したそれぞれの才能
プレデビュー時点ですでに幅広い層からの支持を集めるグローバルガールズグループ・NiziU。9人のメンバーが放つ色とりどりの輝きがそれぞれの歌声に表れていることは「NiziU、メンバーが歌声で放つ9通りの個性と輝き 『Nizi Project』内パフォーマンスや「Make you happy」から分析」記事内に綴ったとおりだが、NiziUデビューメンバーを選抜するにあたりプロデューサー・J.Y. Parkが「言葉・歌・ダンスで自分を表現できる人に出会いたい」「自分の声・表情・個性で歌い踊っているかどうかが重要です」と語っていたように、彼女たちの魅力はボーカルのみならずダンスにも映し出されている。
地域予選よりオリジナルダンスを披露していたRIO、東京合宿・ダンス審査で「I'll be back」(2PM)といったマニッシュで野性的な楽曲を見事に踊ったMAKO、「CHEER UP」(TWICE)で彼女らしいキュートネスを発揮したMIIHIは、オーディション『Nizi Project』開始時からすでにダンス面において頭角を表していたメンバーと言えるだろう。しかし、韓国合宿ではロックダンスを得意とするRIOが「Lady」(Yubin)のパフォーマンスではしなやかでフェミニンな表現に挑戦し、またMAKOは片手タンブリングという大技を織り込んだ「24hours」(Sunmi)、MIIHIはスタンドマイクを華麗に使った「Nobody(Rainstone remix)」(Wonder Girls)と東京合宿・ダンス審査とは大きく異なるジャンルの選曲でそれぞれの幅広い表現域をみせたように、元々高いポテンシャルを持つ彼女たちがミッションを経るごとにその才能を伸ばしていく姿も大きな存在感を放った。
ボーカルやラップを得意分野としながらも、ダンスへの情熱をステージで発揮したメンバーもいる。例えば韓国合宿・個人レベルテストで「Honey」(J.Y. Park)に挑戦したRIMAは、英語詞と韓国語詞を織り混ぜたオリジナルラップのみならず、挑発的な所作と縦横無尽にステージを行き来する大胆なステージングで視聴者を魅了した。またNiziUの中でも特に歌を得意とするNINAは「I'll be back」(2PM)、そして「Attention」(Charlie Puth)のパフォーマンスにおいて自作の振り付けを多彩な表情とともに披露しダンスへの意欲をみせた。
与えられた課題点をミッション中に乗り越えていったメンバーの姿も印象を残した。地域予選で“動作間のグルーヴや関節の柔軟性、感情表現の欠如”を指摘されていたRIKUは、その後の個人レベルテスト「Who's your mama?(feat.Jessi)」(J.Y. Park)でグルーヴィーなフィーリングとともに、彼女の魅力であるナチュラルな爽やかさを正確な動作性とともに見事に表現してみせた。また、東京合宿・ダンス審査においてパフォーマンス中に曲を中断され大きな悔いを残していたAYAKAは、その後の韓国合宿「Precious love」(TWICE)で洗練された動作を身に付け、ダンストレーナーから「何かあったの? 上手くなってる!」と驚きの声が上がるほどの成長を見せた。