鬼頭明里、磨き抜いた演技力で掴んだ“唯一無二の声” 『鬼滅の刃』だけではない、声優/アーティストとしての魅力

一般視聴者も引きつけた、唯一無二の声

 鬼頭はその声を活かし、2019年にシングル『Swinging Heart』でソロデビューを果たし、今年6月にリリースした1stアルバム『STYLE』はオリコンウィークリーチャートで7位を獲得。また、放送中のアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のユニット・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーとして2018年から活動し、これまでにアルバム『Just Believe!!!』などをリリースしている。さらに、今年1月に開催された『ラブライブ!フェス』にて、さいたまスーパーアリーナのステージに立った経験も持ち(鬼頭はDay1のみ出演)、次世代の声優アーティストとしても大きな期待が集まっている。

鬼頭明里 1stアルバム「STYLE」全曲クロスフェード試聴

 声を生業にする声優にとって、声は最大の武器である。だが、鬼頭の地声は一般的にイメージされる女性声優の声より低めで、そのことをコンプレックスに感じていたという。そのコンプレックスをカバーするため、演技力に磨きをかけてきたことで唯一無二の声が生まれたのだ。『虚構推理』で演じた岩永琴子の役では、ダークな世界観を壊さないようメリハリの効いた演技で、岩永の冷静で頭脳明晰というキャラクター性とも見事にハマっていた。

 鬼頭が現在さまざまなアニメ作品やバラエティ番組から引っ張りだこなのは、なにも『鬼滅の刃』に参加したから、という理由だけではない。それは、無理のない自然な声と演技力が、普段あまりアニメを見ない、一般視聴者層にも届いているからだ。

■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

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