「Call Me Sick」「こんな世界にしたのは誰だ」インタビュー
鷲尾伶菜が語る、ソロプロジェクト“伶”での新たな挑戦 「自分の人生に音楽が付いてくるような感覚です」
「誰にもとらわれない音楽をしていきたい」
ーー理想のアーティスト像などがあれば教えてください。
鷲尾:今の自分だからできる表現をしたいですね。私にとっては自分の人生に音楽が付いてくるような感覚なんです。結婚したとしても、出産したとしても、環境が変わったとしても、その時の自分に合った音楽を届けていきたい。人生の流れのなかで、発信できるものは変わるじゃないですか。隠すことなく素直に音楽と寄り添えればなと思ってます。海外のシンガーも自分の恋愛や人生を曲やエンタテインメントにするじゃないですか。それが理想です。
日本人の方だとAIさんがいいなと思います。家族の曲を作ったり、子どもに向けて歌ったり。音楽が身近にある家庭だなと。10年後くらいには自分もそうなっていたら、と勝手に思っています(笑)。あと可能であれば、バンドの方々と一緒に楽しみながらの活動が理想です。自分としてもたくさん発見ができるのではと思っています。
ーー先日発表されたプレイリスト「音楽を楽しむplaylist」では、ご自身が普段よく聴いていたり、カラオケで歌う楽曲を選ばれたそうですね。しかし、そこにはバンド形式のアーティストは、ほとんどいませんでした。
鷲尾:よく聴く曲と演奏したい曲は違うんですよ(笑)。あと最近だとゼッド&ジャスミン・トンプソン「Funny」が好きです。あのテイストの曲がすごい好きで。あと個人的にBLACKPINKがセレーナ・ゴメスをフィーチャーした「Ice Cream (with Selena Gomez)」は激アツでしたね。邦楽なら宇多田ヒカルさんの「Automatic」やMISIAさんのデビュー期の曲とかを今やったらカッコよさそう。R&Bが好きなので、日本人の耳に馴染むような形で歌えたらいいですね。もちろん、いずれは色々なジャンルの曲を歌っていきたいです。
ーー昨年はFlowerの楽曲「F」を作詞作曲されていました。今回のプロジェクトでも今後、曲作りをされたり?
鷲尾:自粛期間中にも何曲か作曲していました......自信がないので世に出せるかは分かりませんが、ギターを弾きながら作った曲でした。トラックメイカーの友人とZoomで話しながら、コードを弾き直してもらったりして、イメージを膨らませていきました。スマホで歌を入れたものを送って制作したのですが、意外といけるし楽しかったです。自粛期間だったからこそ編み出された方法ですね。
ーー共作といえば、ソロだとフィーチャリングもしやすくなるかなと思います。客演したいアーティストなどはいます?
鷲尾:色々な方とフィーチャリングすることで新しい個性も生まれると思うので、機会があればやりたいです。自分とは真逆のSIRUPさんや、声が魅力的なReNさんと一緒に作ってみたいです。海外だったらNIKIさん。あとは普段から多く聴いてるので、ラッパーの方がいいなと。それが叶うように実力をつけたいと思います。機械の勉強もしないと(笑)。
ーー最後に伶としての展望などあれば教えてください。
鷲尾:一番は自分らしく、誰にもとらわれない音楽をしていきたいですね。やりたいことが少しずつまとまってきたので、それを実現できるように努めていくのが近道だと思っています。もちろんプライベートも充実させていきたいです。私のことを知らない方たちにも、私の音楽活動をもっと幅広く知っていただけると嬉しいです。
■リリース情報
伶「Call Me Sick」「こんな世界にしたのは誰だ」
10月2日(金)2曲同時リリース ダウンロードはこちら
①「Call Me Sick」
※映画『小説の神様 君としか描けない物語』主題歌
作詞:KazKuwamura 作曲:KazKuwamura/Shotaro/姜藝利 編曲:Shotaro
②「こんな世界にしたのは誰だ」
※映画『小説の神様 君としか描けない物語』挿入歌
作詞:ケリー 作曲・編曲:野村陽一郎